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中 3 ムスコの今年の読書感想文は『夜と霧』で決まり……ということで早速 霜山版を取り寄せた。 しかし速読派の彼が、遅々として読み進まない。20ページ読むのに 1 時間もかかった。 不思議に思い自分でも読んでみる。ごめんムスコ、こりゃ難しいわ。 ということで訂正 *『夜と霧』はまず新版を読んでください(笑)。 ムスコはそれでもどうにか読み終わった。やっとという状態で、頭がパンパンの様子。 そんな彼が、お口直しという感じでわたしの読みかけの本に手を出した。これがドンピシャリ。ゲラゲラ声にだして笑っていた。 ![]() わたしが途中までしか読んでいないというのに、「お母さん、聞いて~。ここ、ここ!」って先の話を言ってくる始末。 もうっ!といいつつも、内心嬉しい母。 彼の笑いが止まらなかった本は、曽野綾子の『太郎物語 高校編』。 笑いの中にも、親子関係や個の距離感についての哲学が散りばめてあり、読み汲めればきらっとひかる一文も見出せる一冊。 主人公の年齢的にムスコと重なることも多く、親子で同じ時期に、ムスコがこの年頃のときに読めたのがよかった本でもありました。 肝心の読書感想文は手つかずですがね(笑)。 --- 小 6 ムスメたちの読書感想文は終わりました。これがまた個性のでるところで。 ムスメ 2 、日常会話でも要点をつかむことに長けている人。 彼女は短いディスカッションだけで済んだ。書いた文章もチェックする必要はない。それくらい彼女は要点をつかむ能力と再現性がある。 ムスメ 1 、算数は長けているが、答えが一つではないようなディスカッションが苦手な人。 ディスカッションが苦手な理由は、自分の予想から外れる相手の言動を、自分への攻撃と受けとめる傾向があるから。これはこの人の特質で変えるのが難しいところ、いや、変えようのないところ。 だからパニックにならないように慎重にすすめていくつもりが……あーやってもーたー。大泣き。泣くと収まるまでに時間がかかる。 ただでさえ、要点をつかむのが苦手で文章を書くのに時間がかかるのに、泣き出すとますます支離滅裂になる。あぁぁぁ。こうなると本人、そして指導するわたしだけでなく周りの家人にとっても苦行。あぅぅぅ。 でも、どうにか一日かけて書き終わりました。ムスメ頑張った。 彼女にとって作文、こと読書感想文は、何重にもハードルがある。中学になると毎年強制の宿題なので、その先手として今年書かせてみたんだけど……。好きになれ、上手になれと言っているのではない。苦手だからこそ対処できる方法を見出してほしいものです。そのために早くパターン認識してほしいと願うばかりです。 ▲
by e-sakamichi
| 2018-07-31 14:16
| 本 & ひとりごと
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ムスコの試合で数日家をあけることになったので、直前に収穫したトマトを冷凍。トマトソースでも作ろうと思ってたら、ムスメたちがおやつ代わりに食べるという。 冷凍庫から出してきたら、ほとんどのトマトは割れていた。 ![]() 冷凍して割れたトマトを見て思い出したのは、岩石の風化(笑)。 「地表の岩石がこわれていくことを『風化』といいます。雨の多い地方では雨が少しづつ岩石をとかし、寒い地方では、岩石中の水分がこおるなどして岩石をこわします」(* 1)。 水は固体になる、つまり凍るときに体積が増える。これを「水の凍結膨張」という。この水の凍結膨張により、岩石が破壊されて風化する。 ……ということを、冷凍して割れたトマトをもとにムスメたちに説明。「お母さん、なんでも石につなげるのね」って苦笑されたけど(笑)。 水の凍結膨張から、もうひとネタ。 液体が固体に変化するとき、通常の物質では体積は減少する。しかし、液体が固体に変化するときに体積が増加するものがある。これを「異常液体」という。 水は異常液体の代表例。その他の異常液体は、ケイ素、ゲルマニウム、ガリウム、ビスマスとのこと(* 2) --- 参考文献など --- * 1 p 36 「堆積岩のできるしくみ」 ちなみに、花こう岩は風化しやすい岩石。 縦横に直行している割れ目があるため、そこから水がしみこみ風化が進みやすい。また長石や雲母などの鉱物が分解されやすく、鉱物の粒が大きいことも、風化しやすい要因。 * 2 https://ja.wikipedia.org/wiki/異常液体
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by e-sakamichi
| 2018-07-30 19:54
| 生き物
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![]() 春から夏にかけてスーパーにならぶジャガイモには、赤い土がついている。 --- ジャガイモといえば北海道が圧倒的シェアをほこっているが、それは秋作。春作のジャガイモは長崎もしくは鹿児島産。 長崎と鹿児島のジャガイモ産地の土が赤いゆえに、春から夏にかけてスーパーに並ぶジャガイモについている土は赤い。 赤い土は火山灰層の土。 長崎のジャガイモの主要な産地は、島原半島。島原半島は普賢岳を中心とした雲仙山系があり、がっつり火山の地域。島原半島に行くと、一面赤い土。だから赤い土…… だと思っていたけど、実際はわざわざ客土しているらしい。もともと赤い土だったけど、表土の流出が激しかったゆえに客土をしているそう。ふむふむ。 わたしは長崎出身で、島原半島の赤い土もよく見ていた。鹿児島の産地である長島もよくドライブで行った。赤い土の丘の向こうにキラキラと輝く海の景色が好きだった。ゆえに、赤い土のついたジャガイモを見ると、それらの風景を思い出し嬉しくなる。 なんだけど、この日スーパーで買い物をしていた高年齢の女性客が「赤い土は大丈夫なのか?」という質問を店員さんにしていた。びっくり。 おばさん、春夏のジャガイモは赤い土ばっかりですよ。 --- 長崎産の春作のジャガイモは、ばれいしょ。「デジマ」という品種だともっちり甘々で、とても美味しい。「デジマ」の表記あれば即買いをおすすめします。 オススメの食べ方はバターソテー。レンジでチンしたあとに、バターで焦げ目をつけながら焼く。超簡単。 ▲
by e-sakamichi
| 2018-07-27 02:00
| 生き物
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![]() 小 6 ムスメたち、ご近所お友だちのサプライズ誕生日会。サプライズのはずが、バレバレだったけどね。 ご近所女子&ムスメたちは、TWICEに夢中。よって、ハッピーバースデーの歌も韓国語。
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by e-sakamichi
| 2018-07-26 02:00
| 子ども
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今週末は 中 3 ムスコのクラブチームの試合 @ 滋賀。 ムスコにとっては初の遠出試合、しかも泊り。いろんな意味で楽しみだー。 しかし、泊りしかも夏。 合間に着るTシャツが足りなくなりそうだったので買い足し。 ![]() ムスコの服はあれこれ悩むのが面倒なので、全て紺。よって、ドライのTシャツも、紺の無地。もともともっていた 3 枚に、今回買い足した 3 枚。ゆえに同じものが 6 枚もある。 ずっと同じTシャツを着ているように見えるが、練習中は頻度よく着替えてます、一応。 ついでに、ムスメたちのドライTシャツもサイズアップで買い足し。ムスメ 1 のメインカラーも紺ゆえ、こちらもまた紺の無地。 よって、ただいま我が家には ドライの紺のTシャツが合計 10 枚もある。 --- 選ぶことで迷いが生じるぐらいなら、同じものをたくさんもってもいい。それぐらい迷うことは嫌い。 選択肢があればあるほど迷いが生じ、迷いの数だけ後悔が生じる。迷うことで自分に対する疑いが生じ、自信をなくす。ゆえに迷うことが嫌い。 --- ドライのTシャツはこちら。 チームTシャツを作るときによく使うメーカー。よって安心の定番商品。
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by e-sakamichi
| 2018-07-25 09:18
| 家 |- 庭 & 器 & モノ
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中学生、夏休みに入りました。 毎夏の悩みのタネは、子どもの夏休みの宿題。こと作文系。 去年、中学ムスコの読書感想文は、本の選定を母がしました。ムスコに読んでほしい本というよりも、その本を読んで彼ならどういう文章を書くのか見たいというのが本音。だから私が読んだ本を指定する。 今年の本はもうすでに決めていた。 彼にその旨を告げる。 「今年の読書感想文の本、お母さんが決めていいなら選んであげます。 フランクルの……」 と言ったところで、ムスコがわたしの言葉をさえぎって言う。 「『夜と霧』?!」 えーーーー!!! おーーーー!!! フランクルと言っただけで、なぜ『夜と霧』が出てくる?!なぜ知っている?!驚きのあまり詰問口調になる母。 彼曰く、先日まで読んでいた『神さまのカルテ』で出てきたのだと。おー、グッドタイミング。それしてもよく覚えていたね。ナイスだムスコ。母さんはとても嬉しい。 ということで、今年のムスコの読書感想文はフランクルの『夜と霧』で決まり。宿題としてあればね。 --- フランクルの『夜と霧』 第二次世界大戦中、ユダヤ人隔離政策で強制収容所に入れられたフランクルが、過酷な環境において人の生死を分けるものは何か、ということを心理学者の視点でつぶさに観察した記録。 この本は、引用度がとても高い本で、あちこちの本で本当に本当によく出てくる。 引用度の高い本は必読の本。という理由でわたしは読みました。『100 分 de 名著』の解説本もあわせて。 100 分 de 名著の解説本で、フランクルとアドラーの関係を知り、そこからアドラーに発展していったのでした。 ちなみに、『夜と霧』は霜山版と新版がありますが、他で引用されることが多いのは霜山版ゆえ、こちらを読むほうがベストです。わたしは新版を読んでしまい、他の本で引用されていた文章を探し出すことができず残念な思いをしました。 --- 読書感想文の話、つづき。 読書感想文は他の本との合わせ技で書くことを、子どもたちにはすすめています。 メインの前と後に他の本を読む。 前に読んだ本の影響を受け、その視点でメインの本を読めば、自分だけでは気がつかないことに気がつける。また、メインの本を読んだ後に他の本を読めば、前の本・メインの本を読み継ぐ中で得られた視点が、他の本にもあることに気がつく。 その視点を煮詰めていけば、観念の域まで昇華することができる。観念の域まで昇華するということは、自分の中で軸となる原則を打ち立てるということ。 その軸が自分が困ったとき迷ったときの支えになる。 ゆえに、読書は合わせ技が好き。前後に読む本のジャンルが違えば違うほど、その組み合わせ的視点は独自のものとなる。ゆえに、分野を横断的にたくさん読むのが好き。 今回の『夜と霧』には何を合わせるかな……。 一つは、ムスコがこの本を知るきっかけとなった『神さまのカルテ』でいいのかな。もう一つは『悩む力』。うーーん、オーソドックすぎるか。もっと違うジャンルの本がいいよなーー。 まぁ、その組み合わせ自体も縁ゆえ、なりゆきにまかせよう。 --- おまけ:彼の作文スピード。読書感想文なら、原稿用紙 5 枚で 3 時間。お題自由の作文なら、原稿用紙 3 枚で 45 分。本を読むのも速いけど、作文も速い。 ![]() ▲
by e-sakamichi
| 2018-07-21 09:23
| 子ども
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小 6 ムスメたち、バレーの市内大会。 練習では、だいぶんボールが繋がるようになったけど、試合となるとまた別。 そして、サーブがとれるかが一番の心配。サーブがとれないと、ゲーム自体が成り立たないからね。 そして声出し。練習のときはほんとに声が出なくて。これが一番の課題だった。はて、実戦の試合で子どもたちがどれだけできるか。それが気になるところ。 一試合目は、県でも上位に入るチームと。 まず、声がでていた。練習のときはなんだったんだと驚くほど声がでていた。 そしてサーブカット。強いサーブだと はじくこともあったけど、ノータッチの見逃しというのはほとんどなかった。捕って攻撃につなげることができた。 アタッカーの子は、でっかい子を相手に臆せず打ちに行った。お見合いもなかった。 大差で負けたけど、点数は気にならないほどよいプレーをしていた。 そして、何よりも驚いたのは、笑顔だったこと。 ちょうど一年前のこの大会、サーブでとことん狙われたムスメ 2 は試合中に泣き出した。そんな彼女が今回の試合では、サーブくるなら来い!という勢いで楽しんでいた。成長を感じたー。 ![]() 二試合目は、今までだったら諦めていた相手だが、今回は勝ちにいくぞという相手。 1セット目、21-18でとる。ムスメ 2 のサーブによる連続得点もあった。 ![]() ちなみに彼女、今までは横打ちサーブだったのに、コーチの指示で本番になって上打ちに変えてきた。ドライブをかけて打つから絶対アウトにならいし、コースも狙える。ほんとうは上打ちの場合 無回転がいいけど、今回は確実に入れたかったのでドライブでよかったかな。 レシーブでは、エースアタッカーのサーブも 1 本で切ることができ、アタックも拾えた、攻撃もできた。しかし、2セット目デュースで競り負ける。 1 試合目もそうだったけど、みんなサーブがアウトになる。もったいない。 3セット目、コートチェンジまでは先行していたのに、結局惜敗。 しかも、最後のサーブを、本来ならムスメ 1 が打つはずだったのに、監督に「お前打てるか?」と聞かれ、この日のサーブがほとんどアウトだった彼女は「無理」といって泣き出した。あちゃー。 それで代わりの子が打って、彼女がサーブをネットにかけてゲームセット。勝てる試合だったと子どもたちも思っていただけに、なおさら悔しさの残った試合。 しかし、この悔しさはいい経験だ、しめしめ(笑)。 ![]() 最後の順位決定戦はワンサイドゲーム。この試合ではみんなサーブがバンバン入った。相手の強い弱いでサーブが入ったり入らなかったりするのは気持ちの問題。課題ですな。 ![]() ワンサイドゲームだったので、ちびちゃんたちも交代でコートに入り、やっとベンチに座れたムスメ 2。↑監督の隣でニコニコ応援するの図。 一日終わってみれば、練習通り、 いや練習以上の出来。 試合でもレシーブがとれることがわかったし、セッターの子はあげて、エースアタッカーの子がよく打った。声も出ていた。 課題は、サーブと ムスメ 1 のアタック。そして喜びかた。決まったときはもっと喜んでムードを作れ。 できたことと課題がはっきりした、実り多き一日。 次の練習にいかしてくださいね。 大人のほうは、応援のコールが定まっていないこともあって、応援の声がばらけていたのが課題。 ムスコ部活のときは、子どもも大人も一緒に応援をするのが楽しかった。コールが定まっていないとそれができない。応援が不完全燃焼(笑)。他のチームの応援コールもわかったので、次の試合までに決めよう。 ▲
by e-sakamichi
| 2018-07-17 02:00
| 子ども
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アシナガバチの生活史↑ --- セグロアシナガバチの巣、二つ目。知人宅にあったものをいただきました。 これくらいの大きさになるとハチの出入りが多く危険。この巣があったお宅もおばあちゃんが刺されたそうです。 採取日 2018.07初。殺虫剤処理後、室温保存。成虫までいただく、これはありがたい。 先生、ご指導おねがいいたします。 --- ![]() 巣室は 60 以上。 いただいた時点でマユは全て破れていました。 ![]() まずは成虫から。ひときわ大きい⑥、母バチと推察しました。他の①~⑤は働きバチですが、ひとまわり小さい①と②は最初に羽化した働きバチと推察しました。 ![]() 卵の大きさは 2 mm 程度。ピンボケ写真で失礼。 ![]() 幼虫ズラリ。 1令幼虫は卵と同じ大きさとのことなので、一番小さいモノでもおそらく 2 令幼虫かと。一番おおきいものは 5 令幼虫でしょうか。(アシナガバチは 5 令幼虫まで)。幼虫の令を判断するには、どこを測ればいいですか?頭? ![]() この幼虫は脱皮中。脱いだ皮が体にのこっていた。 巣をいただいた時点で、幼虫は生きていました。最高で 1 週間以上生きていました。ハチ専用の殺虫剤でも幼虫には効かないようです。しかし、世話をする働きバチがいなければ成長しようがないので、幼虫に効かなくてもいいんでしょうね。 ![]() 蛹(サナギ)ずらり。 いただいた時点でマユは全て破れていたので、形状から蛹と断定できるもののみとしました。 左は、幼虫から成虫の形状に移行中の蛹。くびれができつつあるも、脚も翅もまだない。 中は、成虫の形状をしているものの、翅がまだ短い。 中右は、完全に成虫の形になり色もついている。あとは飛び出すだけという状態。 ![]() 巣室からずぼっとひきだしたときは、さすがにギョッとしました。 ![]() 写真再び。一番右側、まるでミイラのように干からびたもの。このミイラみたいなものは、以前ヤマトアシナガバチの巣を解体したときにもあったのですが、何でしょう? ご教授おねがいいたします。 ![]() 全容。 卵から、幼虫の大きさのちがうもの、蛹の各段階、成虫は母バチ、働きバチは大きさの違うものまで。いろんな段階がみれて楽しかった。 --- セグロアシナガバチの巣、以上です。 「アシナガバチの巣の観察が楽しいの~」と方々で言いまわっていたら、別の知人からも「ハチの巣を駆除した。いる?」と連絡が入った。嬉しい。 好きなことは宣伝するに限る(笑)。 ▲
by e-sakamichi
| 2018-07-16 09:50
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前の記事にて、アシナガバチの生活史の説明。 ![]() いざ、巣の観察。一つ目の巣。 知人宅にセグロアシナガバチが巣を作り始めたことを、彼女のインスタで知る。マユができるまで待ってもらって(笑)採取していただきました。 採取日 2018.06末。採取後は冷凍保存。 先生、ご指導お願いいたします。 ![]() 大きさは、34 × 20 × 28 mm。 ![]() 巣室は 16 個。 マユを作っていた巣室は 4 個。他の巣室にはマユがあった形跡はない。よって、この 4 個 が最初の働きバチになるはずだった子たち。母バチにとっては、今まで一匹で苦労してきて、やっと楽になるところだったのに。ごめんね。 ![]() よく見ると、マユの上に卵がある。 セグロアシナガバチの場合、マユができると、母バチはそのマユの上に産卵し、幼虫はマユの上で育つとのこと。羽化は同居の幼虫を押しのけて行われる。 他のアシナガバチではこういう同居はないそう(* 1)。 ![]() マユの中。 ① 蛹 21 mm ② 幼虫 17 mm マユを作ってるけど幼虫なので、この子は 5 令幼虫(* 2)。 ③ 蛹 21 mm ④ 幼虫 19 mm ![]() ![]() ![]() アシナガバチの蛹は「裸蛹(らよう)」で、チョウとは異なります。 --- 蛹の種類(* 3)--- 蛹には、裸蛹(らよう)、被蛹(ひよう)、囲蛹(いよう)の3型がある。 裸蛹とは触角、はね、肢など付属肢が体表に固着せずに離れているもの。もっとも多い。 被蛹は皮膚が多くは硬く、付属肢が体表に固着している。チョウ、ガ甲虫目、多くのコバチ類の蛹がこれに属する。 囲蛹は最後の幼虫期の皮膚が繭の代用になって、中で幼虫が蛹になるもの。イエバエなどの双翅目の昆虫にみられるが、蛹体は裸蛹型。 --- ![]() その他の巣室。 幼虫と卵があるも、わたしのミスにより、観察ができる状態ではなかった。 ミスとは、巣の保存を冷凍保存でお願いしたにもかかわらず、嬉しさのあまり室温で 2 日ほどながめていたら、その間にマユのない巣室の幼虫が腐敗してしまったこと(涙)。 教訓:冷凍保存の場合は、すみかやに観察すること。巣の観察には冷凍保存よりも室温保存のほうが好ましい。 ![]() 一応、巣室の場所と中身の対比。記録として。 ① マユあり、卵あり、蛹 21 mm ② マユあり、卵あり、幼虫 17 mm ③ マユあり、卵あり、蛹 21 mm ④ マユあり、幼虫 19 mm ⑤ 幼虫 大きい ⑥ 幼虫 大きい ⑤と同じくらい ⑦ 幼虫 大きい ⑤と同じくらい ⑧ 幼虫 ⑤~⑦より一回り小さいがしっかりと大きい ⑨ 幼虫 ⑧より一回り小さい ⑩ 幼虫 ⑨と同じくらい ⑪ 幼虫 ⑨と同じくらい ⑫ 幼虫 小さめ ⑬ 幼虫 ⑫と同じ ⑭ 幼虫 4 mm ⑮ 幼虫 3 mm ⑯ 卵 2 mm ![]() --- その他わかったこと ・柄:平べったい。2.4 × 1.1 mm。 ![]() ・巣室の拡大:同心円状ではない。最初に作った巣室は片側によっている。 ・巣室の大きさ:巣室は 六角形の直径が 8 mm 。六角形の大きさはだいたい同じように見られらたが、巣室の深さはまちまちで、最初に作ったと思われる巣室が一番深かった。一番大きい巣室(①)は 外側を測ると30 mm あったが、一番小さい巣室(⑯)は 6 mm だった。 ![]() --- 次の記事もセグロアシナガバチの巣。巣室が 60 超えで、成虫も一緒にもらえたの(喜)。 --- 参考文献など --- * 1 p 28, p 29 ハチの生活史にあわせて詩が添えられている詩集。詩はもちろん、写真の隅にある解説もチェック。 * 2 p 20 * 3 日本大百科全書(ニッポニカ)の解説 https://kotobank.jp/word/蛹-69398
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by e-sakamichi
| 2018-07-13 11:36
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![]() セグロアシナガバチの巣をいただきました。2 つも。 詳細の前に、注意事項。 アシナガバチは刺されると危ないです。 今の時期はもう活動が盛んなシーズンに入ったので、巣には近づかないほうが無難。 巣を見つけた場合 ・ハチ専用の殺虫剤を使うこと。 ・殺虫剤を噴霧するのは、早朝か日が暮れてから。 ・巣を除去しても戻ってくるハチがいるので、その都度駆除すること。 ちなみに、ハチ専用の殺虫剤と書いてあっても、スズメバチには効かないものもあるので殺虫剤を要確認。 詳しくは、ハチ専用殺虫剤の本体に書いてあるので、その説明書きを読んでくださいね。 以上、前置き。 以下、アシナガバチの生活史。初心者ざっくり説明。間違いありましたらご指摘お願いいたします。 --- アシナガバチの生活史がミツバチと大きく異なる点。それは、たった一年で終わるということ。 どんなに大きな巣であっても、春に作り出して秋には終わってしまう。スズメバチも同じ。その間のダイナミックに起こる巣の変化が魅力の一つ。 [巣作り開始] 春になると、冬眠から覚めた母バチが一匹で巣作りをはじめる。巣を作り、卵を産み、幼虫にエサを与えることまで、全て母バチが一匹で行う。毎日 1個から2個の割合で巣室を増やし、母バチは平均で 15 ~20 室ほどの巣をつくる(* 1)。 この時期は、巣には母バチしかいないので危険度は低い。 [働きバチの羽化] 卵は18℃では 37 ~39日、20℃では 18 ~20日で孵化する(* 2)。孵化してから 2 週間ほどで、5 令幼虫になりマユを作って蛹になる(* 3)。マユを作ってから 20 日ほどで羽化。 母バチが一匹で巣作りを開始して およそ 2 カ月、初めての働きバチが誕生する。母バチが一匹で育てたため、最初の働きバチは一回り小さい(* 4)。初めての働きバチが羽化したら、母バチは産卵に専念し、幼虫の世話は働きバチが行う。 だいたい梅雨の終わりごろ。このころになると、巣には複数のハチが出入りするため、危険になってくる。 [ピーク時] 8月ごろになると、巣は一層大きくなりピークを迎える。大きな巣になると、アシナガバチでも巣室が 500 を超えることもあるそう。(* 5) 働きバチが盛んに活動し攻撃性も増すため、とても危険。ハチによる被害が多くなる時期。 [オスバチ、メスバチの誕生] 働きバチはすべてメスだが、通常は産卵はしない。 しかし、母バチが夏の盛りに死ぬと、働きバチが交尾を経ずに産卵をする。交尾せずに産まれた卵はすべてオスになる。 また、母バチが最期に産んだ卵は、次世代を担うメスバチになる。メスバチは、働きバチに世話をされておっとり育つ(笑)。(* 6) [交尾そして冬眠] 秋に、オスバチとメスバチが交尾。メスバチは精子を蓄えたまま冬眠し、春になると出てきて一匹で巣作りを始める。メスバチ以外の、働きバチとオスバチは越冬せずに死ぬ。 --- 参考文献など --- * 3 p 20 * 4 p 23 * 6 p 32 フタモンアシナガバチの巣の様子を丹念にレポートしてある本。生き物のを観察する喜びにあふれた良本。 ▲
by e-sakamichi
| 2018-07-13 02:00
| 生き物
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