ゲラゲラ姉妹
2019年 09月 08日
双子のムスメたち(中 1) 、思春期に突入。
よって、うちの思春期双子女子は笑いだすと止まりません。ゲラゲラ姉妹 Max。
感情の振れ幅が大きくなった。
振れ幅の大きさに本人も驚いている。そして、それぞれに相方の対応に困ることが増えた。
先週はムスメ1が、学校の支度もして制服にまで着替えているのに、突然学校に行きたくないと泣き出した。理由も言わない。
それに対して相方の怒り止まらず。攻撃的な態度で ムスメ 1 を問い詰め、怒ったまま出ていった。
翌日は、下校中にささいなことでムスメ2がメソメソ。相方はその態度にイライラして先に帰ってきた。
は~(深いため息)。
そんなことが続いてメンドクサイと思っていたときに、思春期の脳の仕組みについての番組を見ました。
ムスメ 1と一緒に。
NHKスペシャル『わが子がキレる本当のわけ』
思春期は、性ホルモンの影響で扁桃体(へんとうたい)が過敏に反応する。
扁桃体とは、情動・感情の処理を司る脳の部位。
つまり思春期は、性ホルモンの影響で扁桃体が過剰反応し、感情が爆発しやすくなっているということ。
大人になると、前頭前野が扁桃体の過剰反応を抑えるため、感情の爆発は起こらなくなる。
しかし、思春期はまだ前頭前野が未発達のため、感情の爆発が収まらない。
例えるなら、パワーのあるエンジンを搭載しているのに、ブレーキがない状態。
感情が爆発し、かつ止めようがない。
もうこれは生物的にどうしようもない問題。
なぜ怒るのか子どもに聞いても答えようがない。
そんなに怒らなくても…と子どもに言ってもどうしようもない。更なる感情爆発を招くだけ。
という内容を、思春期に突入した 中 1 ムスメ 1 と一緒に見たのでした。
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それ以降彼女は、相方がイライラして私に文句を言う場面に出くわすと
「お母さん、あれは『扁桃体の過剰反応による感情爆発』だよ。だから怒っちゃだめ。
スマイル!声も穏やかに!」
と、小声で教えてくれるようになりました。
おかげでわたしも流せるようになった。
とはいえ、彼女も自分の感情爆発を抑えるまでは至ってません。しかし、相方の感情爆発に呑みこまれることが減りました。
これは大きい。
うちの場合、一人が感情爆発したら、それを起因としてもう一人も感情爆発する。互いに歯止めがかからず、どんどんエスカレートしていく。しかも双子だから遠慮がない(苦笑)。
だから、相方の過剰反応に対して彼女が「本人も自分で止めようがないから責めてはいけない」というあきらめと、「巻き込まれたらいけない」と制御するようになって、エスカレートを回避できる場面が増えたのでした。
本人も楽になったみたい。
わたしも楽になりました(笑)。
理屈を知ると、あきらめることができる。
理屈を知ると、回避できることもある。
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ちなみに、感情爆発は、負の感情ばかりではありません。正の感情も爆発します。
ゆえに、思春期の子は笑いだすと止まりません。
思春期の女子がちょっとしたことで笑う「箸が転んでもおかしい」という状況も、扁桃体の過剰反応による感情爆発の一つなのでした。
よって、うちの思春期双子女子は笑いだすと止まりません。ゲラゲラ姉妹 Max。
わたしのちょっとしたおふざけに爆笑するので、自分がめっちゃオモロイ人になったような気になってます(大いなる勘違い)。
by e-sakamichi
| 2019-09-08 02:00
| 本 & ひとりごと
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