ゲラゲラ姉妹

双子のムスメたち(中 1) 、思春期に突入。

感情の振れ幅が大きくなった。

振れ幅の大きさに本人も驚いている。そして、それぞれに相方の対応に困ることが増えた。

先週はムスメ1が、学校の支度もして制服にまで着替えているのに、突然学校に行きたくないと泣き出した。理由も言わない。

それに対して相方の怒り止まらず。攻撃的な態度で ムスメ 1 を問い詰め、怒ったまま出ていった。

翌日は、下校中にささいなことでムスメ2がメソメソ。相方はその態度にイライラして先に帰ってきた。

は~(深いため息)。

そんなことが続いてメンドクサイと思っていたときに、思春期の脳の仕組みについての番組を見ました。

ムスメ 1と一緒に。

NHKスペシャル『わが子がキレる本当のわけ』

思春期は、性ホルモンの影響で扁桃体(へんとうたい)が過敏に反応する。

扁桃体とは、情動・感情の処理を司る脳の部位。

つまり思春期は、性ホルモンの影響で扁桃体が過剰反応し、感情が爆発しやすくなっているということ。

大人になると、前頭前野が扁桃体の過剰反応を抑えるため、感情の爆発は起こらなくなる。

しかし、思春期はまだ前頭前野が未発達のため、感情の爆発が収まらない。

例えるなら、パワーのあるエンジンを搭載しているのに、ブレーキがない状態。

感情が爆発し、かつ止めようがない。

もうこれは生物的にどうしようもない問題。

なぜ怒るのか子どもに聞いても答えようがない。

そんなに怒らなくても…と子どもに言ってもどうしようもない。更なる感情爆発を招くだけ。

という内容を、思春期に突入した 中 1 ムスメ 1 と一緒に見たのでした。

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それ以降彼女は、相方がイライラして私に文句を言う場面に出くわすと

「お母さん、あれは『扁桃体の過剰反応による感情爆発』だよ。だから怒っちゃだめ。
スマイル!声も穏やかに!」

と、小声で教えてくれるようになりました。
おかげでわたしも流せるようになった。

とはいえ、彼女も自分の感情爆発を抑えるまでは至ってません。しかし、相方の感情爆発に呑みこまれることが減りました。

これは大きい。

うちの場合、一人が感情爆発したら、それを起因としてもう一人も感情爆発する。互いに歯止めがかからず、どんどんエスカレートしていく。しかも双子だから遠慮がない(苦笑)。

だから、相方の過剰反応に対して彼女が「本人も自分で止めようがないから責めてはいけない」というあきらめと、「巻き込まれたらいけない」と制御するようになって、エスカレートを回避できる場面が増えたのでした。

本人も楽になったみたい。
わたしも楽になりました(笑)。

理屈を知ると、あきらめることができる。
理屈を知ると、回避できることもある。

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ちなみに、感情爆発は、負の感情ばかりではありません。正の感情も爆発します。

ゆえに、思春期の子は笑いだすと止まりません。

思春期の女子がちょっとしたことで笑う「箸が転んでもおかしい」という状況も、扁桃体の過剰反応による感情爆発の一つなのでした。

よって、うちの思春期双子女子は笑いだすと止まりません。ゲラゲラ姉妹 Max。

ゲラゲラ姉妹_e0201060_22295149.jpg
↑二人して笑い転げる図。

わたしのちょっとしたおふざけに爆笑するので、自分がめっちゃオモロイ人になったような気になってます(大いなる勘違い)。

by e-sakamichi | 2019-09-08 02:00 | 本 & ひとりごと | Comments(0)

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