ふたご話 - 2 / 一卵性?二卵性?

--- 前回のはなし ---

算数がまずいムスメ 2。片や、ふたごの相方は算数が得意。数字や図形に対する美意識が高い。

ふたごにも関わらずこの違いはなぜ?

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うちのふたごのムスメたち、おそらく二卵性です。

おそらく、という表現をしているのは、正確には遺伝子検査をしないと確定できないからです。

メンドクサイから「二卵性」と答えているだけで(笑)、実際にはどっちだかわかりません。

ただ、遺伝子検査をしなくても確実に一卵性といえる場合があります。それは、胎盤と羊膜の数によって。

ふたごの妊娠が発覚したら、二カ月ごろに「膜性診断」というものをします。

お腹の中の赤ちゃんは、子宮の内側にある「絨毛膜」と呼ばれる膜と、絨毛膜の内側にある「羊膜」と呼ばれる2つの膜によって包まれています。絨毛膜の数は胎盤の数と同じです。

「絨毛膜」と「羊膜」の数によって母体にかかるリスクも変わってくるため、妊娠初期に膜性の診断を行います。(* 1)

膜性は 3 つに分けられます。

1)一絨毛膜一羊膜

胎盤が一つで羊膜が一つというパターン。

「胎盤を共有するため、成長に偏りが見られることがあり、さらに羊膜がひとつしかないことで、赤ちゃん同士を隔てる壁もなく、ぶつかったりへその緒がからまったりすることがあります。」(* 1)

ふたご妊娠で一番リスクが高いパターンです。

この膜性の場合は確実に一卵性双生児。

2)一絨毛膜二羊膜

胎盤が一つで羊膜が二つ。

「内側の羊膜は別々なので胎児同士が直接触れ合うことはありませんが、外側の絨毛膜はひとつで共有しているため、血流が滞ることで一方の赤ちゃんに栄養や酸素の供給が不足し、成長に偏りがでることがあるなどリスクのあるタイプです。」(* 1)

この膜性の場合も、一卵性双生児。

3)二絨毛膜二羊膜

胎盤が二つで羊膜も二つ。

「胎盤も一人にひとつずつあるため、胎盤から贈られてくる栄養分が偏ったり、お互いのへその緒が絡まってしまうこともないため、最もリスクが低い」(* 1)

一卵性の4割、そして二卵性のすべてがこの膜性になります。

で、うちの場合、「3)二絨毛膜二羊膜」だったので、一卵性二卵性 両方の可能性があるということです。だから正確には遺伝子検査をしないとわからない。

二卵性ですよと答えているのは、肌の色が明らかに違うから。

一人は黄疸を疑われたほどに黄色かった。今も黄色肌。片や、パパの白ブタ遺伝子を受け継いで、色白(いや、正確には太っていないから、白ブタ遺伝子ではなくて白肌遺伝子か)。

根拠はそれだけ。正確にはわかりません。

あとね、面倒なんです(笑)。双子だから同じでしょと言われるのが。

ゆえに「二卵性」と答えているにすぎません。

では、あえてここで卵生の話をもってきたのはなぜ?

それには理由がありました。

お話は次に続きます。
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by e-sakamichi | 2018-10-03 02:00 | 子ども | Comments(0)

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