反応 - 11 / そもそも
2018年 03月 17日
次の記事では小難しいこと書きます(笑)。そのまえに、そもそものお話を。
そもそもこのシリーズを書こうと思ったのは、双子のムスメたち(小 5)のことがきっかけでした。
同じ環境で育っているにもかかわらず、出来事に対する反応が違う双子のムスメたち。その違いがこのごろ顕著になってきました。
同じ状況にあっても、凹んでしまう子とそうじゃない子の違いが顕著になってきた。いつも同じ子が凹むわけではない。その状況により異なる。
そのそれぞれの凹みポイントの傾向がつかめてきたのでした。
それに対して、凹んではいけないとか、正しいとかよいとかの評価はしません。
ただ、あーこの子の凹みポイントと、この子の凹みポイントが違うのだな、それだけです。
そして、その凹みポイントを観察していくうちに、二人に対してわたしが同じ反応ではいけないなと思い至ったのでした。
例えば、間違いの指摘をするさい、一人の子は、頭ごなしに言われると「私は悪くないもん」と自己保身に走る傾向があります。自分を守ろうというスキーマが強いあまり、彼女の頭の中は「私悪くないもん」がグルグル。そして反逆してくるかメソメソするか。
よってこの子に対して指摘をする際には、表現(言い方)に気を配る必要があります。
「指摘しているのはその事柄に対してだけである」「人格を否定しているわけではない」ということを繰り返し伝える必要があります。また、間違いの練習を実生活とは別のところでやる必要もありそうです。
片や一人の子は、誤った推論によって勝手に傷ついているケースがよくありました。この子に対しては、よく話を聴いたうえで、どの過程で歪んだ認知があるかを一緒に考えてあげたほうがよさそうです。
ここでわたしが「あなたは悪くない」という反応をすると、彼女は「自分はいつでも正しい」という誤ったスキーマを形成し、その不適合的なスキーマで苦労する場面が増えるでしょう。
そして、そういう話だけを聴いてると「お母さんは私が困ったときだけ話を聴いてくれる」という誤ったスキーマを形成し、困ったこと探しをする認知を強化してしまうでしょう。よって、そういう話が最小限になるように気を配る必要もあります。
わたしの反応によって、彼女たちのスキーマや認知が強化されもするし、影響を最小限にとどめることもできる。
よって、社会的に適合するスキーマや認知を育て、めんどくさいことを引き起こすスキーマや認知を強化しないように、反応者であるわたしも練習する必要があると思ったのでした。
そして、表現方法も一緒に練習していこうと思ったのでした。
ここで注意すべき点は二つ。
一つ目は、わたしが苦労しているのは、苦労の元となるスキーマや認知の形成にかかわった親のせい?という疑問。
そうかもしれませんが、それをここで問題にしてもなんの進展もありません。後退あるのみです。わたしもそういう考えに陥ったことがありましたが、そこを問題にしてもなーんにもならんとわかったので止めました。
よってそれは捨て(笑)。
同様に、周りの人のせいにするのも捨て。
二つ目は、同じ環境で育ち同じ親に反応されている双子にも関わらず、出来事に対する反応が違うのであれば、それは生まれもった性質のせい?という疑問。
これもそうかもしれませんが、そこを問題にしてもなーんにも進展しません。
よってこれも捨て(笑、再)。
自分がどうありたいのか。それだけの問題。
そしてそれができない自分に対する評価も捨て。
いつもを自分に求めるのも捨て。
反省は最小限にして(笑)、「どのように」の部分に注力していきたいのでした。
ということで、お話は続くのでした。
(写真はフリー画像よりいただきました)
by e-sakamichi
| 2018-03-17 23:55
| 本 & ひとりごと
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