反応 - 5 / 感情はどこから

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出来事があり、それをどうとらえるか(認知)、そしてそれをどう表現するか(表現)。

認知と表現の組み合わせが、その出来事に対する反応である。

そしてその中でまず最初に変えるのは表現で、そのうちの非言語表現を変えるのが早くてラク、というのが前回までのお話でした。

とはいっても、表現のなかで言語も大事でしょ、それはどうしたらいいの?……という疑問がわくかと。

はい、その通りです。

そうなんですが、言語表現の話をするまえに「感情」のことを述べたいと思います。

出来事に対する反応の中で、感情はどこに位置づけられるか?という問いです。

あいさつの例、再び。
あいさつしたけど返ってこなかったという出来事に対して、無視しやがってという認知をしました。

無視しやがってという認知をすると、「むか!」という怒りや苛立ちの感情が生じるのではないでしょうか。

つまり、感情の前には認知があるのです。
出来事をどうとらえたかということが感情を生みだしていたのでした。

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よって、感情の位置づけは、認知のあとで表現の前となります。

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しかし、ここで留意すべきは、感情が表現に直結しない場合がある、ということです。

あいさつがかえってこない(出来事)→無視しやがって(認知)→むか!(感情)となるけれど、むっとした表情を直接的に表に出す(表現)と、社会生活上の害が大きいですよね。ゆえに、表には出さずにそしらぬ顔をしてあいさつしなおしたりするでしょう。

しかし、感情と表現が一致しないと無理がきます、不満がたまります。不満に思うのは、我慢しているからです。

感情と表現の不一致は、知らず知らずのうちに溜まり、次第に自分の感情に対してフタをするようになるか、自分の感情に鈍くなるか、一気に爆発するか、ためすぎて心を壊す。

いわゆるストレスがたまる、感情が爆発する、うつになるという状態です。これは、感情と表現の不一致によるものが大きいと思うのでした。

ゆえに、感情と表現は一致させたほうがいい。

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しかし、むかっとしたという感情を顔に出すのは大人げないです。ゆえに、相手のうけいれやすい形にして表現しましょう。

このときに力を発揮するのが言葉なのでした。ということで、表現のなかの言葉、つまり伝え方の話に続きます。

--- まとめ ---

感情は認知により生じる。

感情と表現が一致しないとストレスがたまり心を壊す。よって感情と表現は一致させることが好ましい。

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by e-sakamichi | 2018-03-11 02:00 | 本 & ひとりごと | Comments(0)

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