生き物の友と類語辞典と

先日は、生き物の友とのおしゃべり会。
いつものごとく、お題はあれやこれや。

そして今回は、彼女の類語辞典を見せてもらいました。

彼女の類語辞典はこちら。

新明解類語辞典

中村 明(編集)/三省堂

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編者の中村明さん、聞いたことがある……あー、この本だ。

この本、完読できなかったのですが(汗)、「はじめに」のところにはこのような文がありました。

pvi「・『意味』と『語感』との関係

話すときも書くときも、表現者は二つの別の方向から最適なことばに迫る。

何を伝えるかという意味内容の選択と、それをどんな感じで相手に届けるかという表現の選択である。(中略)

この本では(中略)その二つの面を『意味』と『語感』と呼び分ける。

『意味』は、その語が何を指し示すかという論理的な情報を伝えるハードな面であり、

『語感』は、その語が相手にどういう感触・印象・雰囲気を与えるかといった心理的な情報にかかわるソフトな面での表現選択だ。

前者の選択があまいと意味があいまいになり、後者の選択を誤ると思わぬ違和感や時には不快感を招きかねない。」

と述べたうえで、

「ことばに対するセンス、
すなわち、類義語や関連語の微妙なニュアンスなどを識別する能力としての<言語感覚>を鍛えるには、勘の利いた文章を意識的に読むのが効果的だ。(要約)」

と続いていました。

この点では、『日本語練習帳』の著者で、角川書店の類語辞典の編者である大野先生と、同じ考え。ふむふむ。うんうん。

この『語感トレーニング』と前後して、読んでいた本がこちら。

これも生き物の友から借りた本。

カップ焼きそばの作り方、という共通のお題も、書き手が変わればこんなにも変わる。
その違いとは何か。

一つは、文章のスタイルである文体。
そしてもう一つは「語感」、つまり「どんな感じで相手に届けるかという表現の選択」が異なるのだなぁ、『語感トレーニング』を読みながら思った次第。


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ということで、会っているときに楽しいのはもちろんのこと、会っていないときでも、彼女にもらった情報が自分の中でであれやこれやと繋がる楽しみがあるのでした。
ちゃんちゃん。


--- おまけ ---

カップ焼きそばつながりで?!
彼女のうちに貼ってあったメモ。


生き物の友と類語辞典と_e0201060_22553845.jpg

北海道にお住いのご両親が、西日本のカップそばとカップうどんが好きとのことで、西日本のご主人の実家に帰省の折に北海道に送るんだそう。

そのためのメモを、目ざとく見つけてしまいました。しかも書いちゃった。うへへ。










Commented by 生き物の友 at 2017-12-19 12:02 x
どん兵衛くらい漢字で書きなさいよ、と
失笑されそうな私です( ˊᵕˋ ;)

自分で買ってオススメした本なのに
sakamichiさんの見解を読むと
へえーそうなんだー!と気付くことばかり
読み手が違えば本の印象も変わる
今度は貴方様の見解をなぞりながら
読んでみようかと。お正月に(笑)
Commented by e-sakamichi at 2017-12-19 22:02
生き物の友さん

どん兵衛、漢字は書けません(^ω^)

読み手が違えば、うんうん。
しかも、同じ読み手でもそのときの状況によってすくいとることも変わる。
ゆえに本読みの楽しみは尽きないのだとも思うのでした。うひゃひゃ。
by e-sakamichi | 2017-12-19 02:00 | 本 & ひとりごと | Comments(2)

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