コウモリとカエル - 3 / 分類という観点
2017年 09月 06日
わかることとは、分けるだけではなく、全体の中でのどこに位置付けされるかまでを示すこと。
分けて、かつ、全体の中での位置づけまで示すことを、ここでは分類と定義します。
では、なぜ全体の中での位置付けまで必要なのでしょう。
取扱説明書の片づけを例にして説明しましょう。
取扱説明書が必要なときは、何かしら問題があったとき。
ただでさえ困っている状態なのに、取扱説明書がどこにあるかわからなかったら、ますます焦ります。
ゆえに、すぐに取り出せる体制にしておきたいものです。
まずは取扱説明書を一か所に集め、
それをその家電をおいている場所別に仕分けしていきます。
例えば「Wi-Fi」の取扱説明書は、「パソコン」フォルダへというように。
取扱説明書を、「取扱説明書」のボックス >「パソコン」フォルダ >「Wi-Fi」の取扱説明書というように、階層構造をもって分けました。
この状態は、まだ分けただけの状態。
せっかく分けても、どこに置いたか忘れてはすぐに取り出せない。よって置く場所が肝心。
取扱説明書が必要なときは、修理が必要なときゆえ工具を使うこともある。という理由で、取扱説明書を工具の一つと定義。
したがって、取扱説明書の置き場所は、玄関の工具置き場。
取扱説明書を分けて、かつ、家の中で工具という位置付けにして玄関に一括保管した。
家のモノ全てをこのように、分けて、かつ関連性をもった状態で位置付けをしているので、モノがどこにあるか忘れることはない。どこにあるか即答でき、かつ3 分以内に出すことができる。(子どもの個人管理のモノは別ですよ、笑)。
そして、家人でもどこにあるか見当がつき、見当がつかなくても場所さえ言えば自分で出してくれる。
片づけが苦手な人というのは、分けること(細分化)までで終わってしまうから。
家全体のモノの中での位置付けができていないから、モノがどこにあるか忘れてしまうし、元に戻すこともできない。
よって、関連性をもったモノの配置(位置付け)が重要なのでした。
知識もモノの片づけと一緒。
分けて、かつ、関連性をもった状態で全体の中での位置付けをすると、思い出すことができる。
確実に覚えていなくても、どこを調べればよいか見当がつく。
つまり、知識の再現が可能となるのです。
わからないことがあって調べるときは、分けるだけでは不十分で、全体の中での位置付けまでしましょうね、というのはこういう理由からなのでした。
わたしが、自分が読んだ数多くの本から、その時々に必要な文章を引用できるのは、インプットする際に何かと関連付けているから。
関連性をもった状態で自分の中での位置付けをしているから、本や文章を思い出すことができるのでした。
知識の再現性を高めるために、新たな知識を取り込むときは、分けて、かつ、関連性を持った状態で位置づけをする。
この観点こそが、ムスメ 2 に必要なのでした。
お話は続きます。
--- 関連文献 ---
はじめに「分けて所定の場所に情報・記憶を片づけていくイメージを持つ。」
p25「インプット時に、意識をもって分類することを習慣づければ、決断が早くなります。」
p35「なぜ僕が<俯瞰→細分化→抽出>のセットで分類を定義づけするか。それは細分化だけでは不完全だから。」
「新たな知識を取り込むときは、分けて、かつ、関連性を持った状態で位置づけをする。」というわたしの定義は、このアイデアマップ的思考だと思います。
講義をメモするとき、箇条書きで書くと関連性がわかりにくいけど、このアイデアマップならば関連性まで一目でわかるので、記憶に残りやすい。
そして、自分の考えを深めるときにも、物事の整理をするときも、アイデアマップは有効。
詳しくはコチラ↓。
by e-sakamichi
| 2017-09-06 10:32
| 本 & ひとりごと
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