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「『知りたい』とは、 学ぶ喜びをもって初めて実る」 「あぁ先生、人生とは何なのでしょうか…… 腹が減りましたね」 「人生とは、 人生とは何かということを探す旅である」 これ、ムスコ(中 2)が予定帳の三行日記に書いていた言葉。 一見、哲学っぽいけれど、 本気で考えての言葉……ではなくて、 何でもないことを、さも大層なことのように言う「言葉遊び」なんだって。 ゆえに彼にかかれば、 いい匂いがする→「〇〇の香りが、わたしの鼻腔を駆け抜けた」 眠い→「早く夜になって五感の閉ざされた世界に行きたい」 筋肉痛→「筋肉に乳酸がたまる日々」となる。 何でもないことを、さも大層なことのように言う。 お馬鹿な遊びですが、 その言葉選びはなかなかのもの(←親バカ)。 しかも、格言のように短い。 格言のように言葉を短くするためには、言葉を精査しなければならない。 言葉を精査するためには、言葉の肌触りを知らなけらばならない。 言葉の肌触りを知るためには、たくさんの用例を得なければならない。 たくさんの用例を得るには、本をたくさん読まなければならない。 「言葉の使い方に関心を払うなら、まずたくさんの例を吟味してみることが大事です。 だからたくさん読んで、言語表現を心の中に多く蓄えることをおすすめしているのです。」(* 2) つまり、彼の言葉選びには、 それまでの読書の量と質が反映されている、ということ。 と考えると、なかなかによい読書をしてますな。 ![]() しかし、読書の時間が、その小さな電子機器に浸食されている。 ムスコよ、本に戻れ。 --- 参考文献など --- * 1 友にすすめられて読んだ一冊。 p16「言葉づかいが適切かどうかの判断は、結局それまでに出会った文例の記憶によるのです。」 という主旨のもと、言葉についての筆者の持論だけでなく、読者が考えるような問いを発してくれる良書。 読んでいるとまるで先生と対話しているような感じさえします。 (友よ、良書のご縁をありがとう。) * 2 上の本がよかったので、大野先生の本を続けて。 記事中の引用はこの本から。 言葉の精度についてだけでなく、日本語の由来、言葉の役割、そして研究者としての在り方について書かれているところも面白かった。 特に、戦後時の漢字の是非をめぐる攻防を書いた「質問12」が面白かった。 まるでドラマのよう。 ぜひ、映像化してほしい。三谷幸喜の脚本監督で。 * 3 「何でもないことを、さも大層なことのように言う。しかも短く。」 これを格言化というならば、 エロを格言にまで高めたこの本は、格言化の見本。
by e-sakamichi
| 2017-05-17 06:00
| 子ども
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