非言語 - 4 / 表情

コミュニケーションにおいて、言語が寄与するのは たったの 7 %。
言葉”以外”のことのほうが、はるかに重要。

では、コミュニケーションにおいて大事な、言葉”以外”のことって何でしょう?

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まず一番にあげられるのが、表情。

表情とは、自分の気持ちを顔や身ぶりに表すこと。また、その顔つきのこと(* 1)。

表情の豊かな人とは、自分の気持ちを顔に出す人のこと。気持ちが顔に出るので、非常にわかりやすい人のこと(笑)。

よくも悪くもわかりやすい人ゆえに、こちらにとっては、あれやこれやと余計な詮索をする必要がない。これはとっても楽。

逆に、表情の乏しい人は、自分の気持ちを顔に出してくれない、つまり、何を考えているかわからないから、こちらはあれやこれやと余計な詮索をしてしまう。だから、気をつかう。

ゆえに、感情は表に出してくれた方が、つまり表情が豊かな人の方がコミュニケーションがとりやすい。

特に、喜ぶ・嬉しいなどのプラスの感情は、表情として表に出せば出すほどよい。
その表情が周りの人に喜びを与えてくれるから。

「笑顔をつくると、相手も笑顔になる。
感情と表現は伝染するのである」 (* 2)
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で、お察しの通り、うちの子らは表情が豊か。
写真は、いただきもののお菓子をあける様子。キラキラと色鮮やかなゼリーを見て、喜んでいるところ。
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興奮して鼻が広がっている人と、にやけている人。
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どちらも美味しそうで、選ぶのに困るほど嬉しい人。

感情がストレートに表にでてくる人々ゆえ、こういうときはほんとに見ていて嬉しい。この顔みたさに、また何かしてあげたくなる。
よって、この人たちは人生得している(笑)。

怒る・悲しい・寂しいなどのマイナス感情は、表に出すことがよくないように思われるけれど、
内にこもってしまうよりも、表に出してくれた方がまだいい。

コミュニケーションとは、互いの気持ちや考えを伝え合うこと。
気持ちを表に出さないことには、伝え合うこともできない。

ゆえに、プラスでもマイナスでも、感情は表に出してくれるほうが伝わりやすい、理解されやすい。

「感情をきちんと表現して理解される、共感されるというのは、子どもにとって計り知れないほど価値をもつ体験となる。
その成功体験を積み重ねていけば、感情を表現しながら人とのつながりを深めていけるようになる。」(* 3)。

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一方、うちのパパさんは、表情が乏しい。
冷静だから表情が変わらないのか、表にだすことをしないだけなのか。
たぶん冷静だから、だろうな。不機嫌さを顔に出すこともない人だから、まぁいいのだけど。
ちと、つまらんねー(笑)。

うちのパパさんに限らず、男の人はだいたい表情が乏しい人が多い。
嬉しい悲しいとかは顔に出ないけど、エロだけは顔に出る、という話もある(笑)(* 4)。
ゆえに、そういうものだと諦めて、あれやこれやと勝手に詮索するのはやめた。

こちらは超能力者ではないのでね。
わかってほしけりゃ、表情か言葉にしてくれ(* 3、再)。

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そして、最近思うのは、子どもでも表情が乏しい子がいること。少数ではありますがね。

表情とは、自分の気持ちを表にだすこと。
表情が乏しい子は、気持ちを表に出すことを躊躇している…というよりも、そもそも感受性が乏しいという感じ。

何に対しても「たいしたことない」「そんなことは知っている」という感じ。ゆえに感激することがなく、表情が乏しくなる。特に、嬉しい楽しい喜ぶといったプラスの表情が乏しくなる。

この感受性の乏しさは、なぜゆえでしょうかね……。

そして、そういう感受性の乏しい人たちを見てると、人生損してるなって思う。

--- まとめ ---

喜ぶ・嬉しいなどのプラスの感情は、表情として表に出せば出すほどよい。
その表情は周りの人に喜びを与える。

マイナス感情も、内にこもってしまうよりも、表に出してくれた方がまだいい。

コミュニケーションとは、互いの気持ちや考えを伝え合うこと。
気持ちを表に出さないことには、伝え合うこともできない。


--- 参考文献など ---

* 1

三省堂 例解小学国語辞典 第六版

田近 洵一(編集)/三省堂

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* 2



* 3

10代の子をもつ親が知っておきたいこと

水島広子/紀伊國屋書店

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(要約)「11. コミュニケーションを絶たないためのコツ

言わなければ理解されることはない。
超能力者ではないから、心を読むことを期待しても不可能。

黙ったほうは『相手はわかってくれない』と不満が残り、相手は問題があったことにすら気付いてくれない。
このパターンは繰り返せば繰り返すほどズレが広がり、関係に致命的な問題を起こすようになる。直接言うよりもずっと関係を損ねる。

よって、沈黙だけは避ける。」

* 4

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く

アラン ピーズ,バーバラ ピーズ/主婦の友社

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男の人の表情の乏しさ、そしてエロにだけ反応するという話は、たしかこの本から。





by e-sakamichi | 2016-07-17 13:01 | 本 & ひとりごと | Comments(0)

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