非言語 - 3 / 言葉の寄与率
2016年 07月 14日
現実のコミュニケーションでは言葉”以外”によるもの、
つまり非言語コミュニケーションによるところが多いのでは……という問い。
では、コミュニケーションにおいて言葉が寄与する割合はどのくらいなのでしょう?
アメリカの心理学者アルバート・マレービアンの実験によると、人が他人から受け取る情報(感情や態度)のうちで、話している内容に関する情報は、たったの 7 % にしかすぎないんだとか(* 1 )。
話している内容、つまり言葉がコミュニケーションに寄与するのは たったの 7 %。
おどろくほど低い。
では、言葉以外のものとはなんでしょう?
同実験結果によると、
顔の表情 55 %
声(高低・大きさ・テンポ) 38 %
なんだとか。
ゆえに、コミュニケーションの質を考察するにあたって本当に必要なのは、言葉以外のもの、
つまり非言語の領域についての考察が必要なのでした。
上の実験は、言葉・顔・声しか出てこないところをみると、対面で座ったところからの実験という感がするのですがね(あくまでも推察)、
実際の生活においては言葉以前に、たちふるまいやあいづち一つとっても、その人の人となりが如実に出てしまうと思うのです。
面接のプロのコメントによると、
「『人間の価値観や考え方は、その人の言動すべてに表れる。
エントリーシートのレイアウトや一つ一つの文字はもちろん、
顔つき、表情、目つき、態度、服装、髪型、しゃべり方、間のとり方と、頭の先からつま先まですべてに表れるものだ。』
『自分に自信を持っているから、目の輝き、姿勢、雰囲気、態度が違うのである』
(就職の)合否のポイントは、非言語情報である。」(* 2)
非言語情報、恐るべし(笑)
ということで、コミュニケーションにおける非言語な領域について、具体例をもとに考えていきませう……。
お話は次に続きます。
洗濯機を設置するさまを、興味ありながらも遠慮がちに離れて見ていたムスメの図。
言葉は一言も発していないけど、
かかとを浮かせている姿に興味ありの様子が、
前のめりだけどちょっとだけというところに遠慮の様子が見て取れる。
この様子を見て、洗濯機を設置していたお兄さんが「近くで見てごらん」と声をかけてくれた。
言葉がなくても伝わるものは大きい。
--- 参考文献など ---
* 1
「p 18 言葉は 7 % しか伝えない」
コミュニケーションにおける言葉以外のことについて書かれた本は、案外に少なくて。
一般書では、この本と続編↓ぐらいかなぁ。
専門書だとあるみたいですけどね、そこまで読んでません(笑)。
よって、今回の考察シリーズでは、参考文献の数がとっても少ないです。
実生活のエピソードと私考をフル稼働して書きます。
* 2
「p 205 面接は一瞬で決まる」
前作よりこっちのほうが情報密度が高い。
一冊を選ぶなら、こっちのほうをおススメ。
---
非言語コミュニケーションについての考察
by e-sakamichi
| 2016-07-14 01:00
| 本 & ひとりごと
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