図鑑の効用 - 15 / 夕食時に

図鑑の効用シリーズ、図鑑の使いどきというお話。

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食事時は、知識を広げる絶好の機会。
今食べている食材の話にかこつけたり、子どもの何気ない会話から展開したり。

知りたい時が学び時ゆえにね、機会は逃さないよう、その場で図鑑を開きます。
ゆえに、我が家は食事時に、図鑑がたくさん並びます(笑)。
そして、その場で説明をさせます。

この日は、ムスメの「今日はプールだったの。○○君って痩せているから、骨がたくさん見えた」という会話からスタート。

「どこの骨?」と母が問いを投げかけたら、人間の図鑑をもってきて、骨の名称について調べて「肋骨」と答えました。

その流れで、体を表す漢字に「月」へんが多いことに気がついたムスメ。
「じゃぁ他に何がある?」という問いを投げたら、漢和辞典で調べたりしていました。
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ついでに、子ども新聞も夕食時に読んでます。
わたしが読んでるのを、隣に座った子がのぞき見しながら、
「お母さん、○○って□□なんだって~」「へぇ~」なんて、驚きの共有ができるのです。

本来は、食事時に 調べものをしたり新聞を読んだりするのは、マナー的には良くないんですがね(笑)。

わざわざ調べる時間を別にとろうとすると、
長続きしないし、テーマをわざわざ持ってこないといけなくなります。
ゆえに、お行儀が悪いけど、食事時にやるのです。

そして、こういう何気ない会話から調べる、という習慣をつけていくと、
「テーマは身近にたくさんころがっている」ということを体感し、身近なことから知識を発展させていくことができるのです。
よって、調べ学習なんかするときも、わざわざテーマをひねり出す必要がなくなるとです。

そして、夕食時にやる一番重要なポイントは、お母さんが聴ける体制である、ということ。

知識の定着を図るのはアウトプット。
話すことによって、知識は定着する。

話すためには、聴いてくれる人が必要。
お母さんが聴いてくれる人=アウトプット先になれば、子どもも知ることを楽しむようになる。

ゆえに、お母さんがじっくり腰を据えている夕食時がいいのです。


子どもが調べてわかったことは、口頭による説明をさせます。
図鑑の言葉を使った書き言葉で。
わたしが聴いてわからないことは、さらに説明を補足させます。

そうやって対話を重ねて、お互い納得できる答えがでたときには、ハイタッチ。
ハイタッチしたときの子どもたちは、ほんとうによい表情をしています。

わかることの楽しさ、知るを共有することの楽しさを知ると、子どもはどんどん学ぶようになります。
ゆえに、その瞬間を「やったね」と表現できるハイタッチはとてもいいですよ。
わたしも、その瞬間に立ち会えることが嬉しくてたまりません。

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図鑑を開くのは、知りたいとき。
時間をとるなら、夕食時がおススメ。

--- 前回までのお話 ---

図鑑の効用
1. 利点
・絞り込みが容易 →
・体でわかる →

2. 分類
・共通事項の抽出 →
・階層構造 →
・樹形図 →

3. わかりやすい説明の練習
・論理的な説明 →
・定義 →
・自己肯定感 →

4. 生命観
・思春期 →
・生死観 →
・好き嫌いをこえた先 →

5. 図鑑選び
・一冊目の図鑑 →
・二冊目以降の図鑑 →

6. 図鑑の使いどき
・置き場所 →


by e-sakamichi | 2016-07-05 14:00 | 本 & ひとりごと | Comments(0)

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