リアル系 で ストック型

本はたくさん読むけど、読む傾向は決まっています。

「文章には大きく分けて 2 パターンあります。

この世には本当に起きていないことを書く小説(空想系と呼ばせてください)の文章と、現実にこの世にあることを(仮にリアル系と呼びます)を書く解説文です。」 (* 1)

わたしが読むのは、リアル系の本。
生き物しかり、仏教しかり。
なんで、リアル系の本ばっかり読むかというと……

「(教養を高めるために)もっとも簡単なことは、本を読む時間を増やして、頭の中の知識を『フロー型』から『ストック型』メインにしていくことです。

『フロー型』ネットやテレビで日々変わっていくニュースや時事ネタを追い続けるのをやめて、本で歴史や自然科学など『あまり変わらないもの』の知識を仕入れていく。
言ってしまえばこれだけのことだと思います。」(* 2)

リアル系の本ばかり読むのは、「ストック型」の知識を求めているからでしゅ。
なぜ、ストック型にこだわるかというと、
せっかく時間を費やするなら賞味期限の長いものがいい、という省エネなり(笑)。

「情報というのは、新しいものがやってくると、それまでのものは不要になります。
つまり情報は、次々と消費されていくものなのです。
しかも現代はすごいスピードで情報が伝達されますから、賞味期限もかなり短い。
でも、情報じゃ私たちは救われません。」( * 3)

「ストック型」の知識が必要だと思うようになったのは、人との会話の内容について考えていたときでした。

あれやこれや話しているように見えて実は、
家人の愚痴や、子どもの学校の話、知人の話ばかりで、それ以外について話してないことに気がついたのです(笑)。

一方で、そういうのを抜きにしても延々と話していられる人がいることにも気がつきました。
初対面でも延々と楽しく話していられる人がいることも知りました。

で、その延々と話している内容をよくよく思い返すと、自然だったり歴史だったりで、「ストック型」のお話が多かったのです。

ゆえに、自分の中で「ストック型」の知識、つまり教養といわれる分野の知識をいかに身につけているかで、人との会話の質も決まるのだなぁと、身をもって知ったのでありました。

だから、リアル系のストック型の本を読むのです。

そして、空想系(小説、物語)を読むのであれば、いわゆる古典・名作と呼ばれる類のモノを優先しよう、とこの頃は思います。
いわゆる古典・名作と呼ばれるものは、空想系でも「ストック型」だと思うのです。
知っていると人生がより深く楽しめる、という意味でも。

(ちなみに、ムスメたちが読むのは、空想系でフロー型の本、つまり物語で流行りものの本。
で、この人たちとの会話もフロー型。大半が学校の友達のこと。とほほ。
ムスコとの会話は、「ストック型」の話題が多いかな。)

ということで、今日もせっせとリアル系ストック型の本を読むのでありました。

ちなみに今読んでいるのは、「水生昆虫のひみつ」
田んぼのシーズンだもん(笑)。アメンボのことを知ろうと思って借りました。
タガメの孵化の写真に萌え萌え。

源氏物語は、「あさきゆめみし」読み終えました。
次は、児童書の源氏物語にチャレンジ。
(えぇ、そのレベルです(笑))

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参考文献

* 1

お父さんが教える 作文の書きかた

赤木 かん子/自由国民社

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「はじめに」より
赤木かん子さんの「お父さんが教える」シリーズは秀逸。

* 2

図書館「超」活用術 最高の「知的空間」で、本物の思考力を身につける

奥野宣之/朝日新聞出版

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「第 4 章 『教養力』編」より

この人の、「教養」の定義は好き。

「教養とは、話がおもしろいこと。
ここでいう『おもしろい』とは、『興味深い』『視野が広がる』『感心する』『考えさせられる』といったこと。
一発ギャグを言って笑わせることではありません。」

この文章のあとに
「(教養を高めるために)もっとも簡単なことは、本を読む時間を増やして、頭の中の知識を
『フロー型』から『ストック型』メインにしていくことです。

『フロー型』ネットやテレビで日々変わっていくニュースや時事ネタを追い続けるのをやめて、
本で歴史や自然科学など『あまり変わらないもの』の知識を仕入れていく。
言ってしまえばこれだけのことだと思います。」

が続くのです。

わたしの「教養」の定義は、「①知っていると人生が楽しくなるもので、②流行り廃りのないもの」。
ゆえに、この人の定義にかなり近い。



* 3

大阪のおばちゃん超訳 ブッダの言葉

釈 徹宗(監修),大阪のおばちゃん井戸端愛好会(編集)/PHP研究所

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「第 2 章 法華経」より




by e-sakamichi | 2016-06-03 01:00 | 本 & ひとりごと | Comments(0)

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