人に動いてもらうための練習

子どもが、わたしに何かしてほしいことがあるとき、
わたしが納得できる言い方を子どもがしないと、わたしは動きません(鬼母)。

わたしが納得できる言い方とは、
・結論を先に言うこと
・理由や根拠を示すこと
・文章を短くすること

なぜ家庭生活で このような練習をしているかというと、

「ビジネスとは、人の心を動かし サインをもらうことだ」

だからです(笑)。

どういう話し方だったら 人が動いてくれるのか。

これは、学校では教えてくれない。
だけど、社会人になったら 一番重要なこと。
オベンキョーができることよりも重要。

だから、家庭生活で練習する。

---

この度のムスコ(小 6 )要求は、
おこずかいをください、というもの。

えぇ、今までおこずかいをあげてなかった(苦笑)。

中学生にあがることを機にください、というムスコの申し出。

それに対する母の返答、
「はい、いいですよ。
でも、タダではあげませんよ(笑)。親を説得してみなさい。
文書での説得を求めます。」

なぜ文書で出させたかというと、
口頭だけだと 論理のアラが見えないから。
書くと、論理のアラに 自分で気がつける。

人に動いてもらうための練習_e0201060_20071838.jpg
ムスコが提出してきた要望書。

要望の内容から始まり、
理由と根拠を明記しています。

おこづかいが欲しい理由に「みんなもらっているから」なんてのがあったら、即アウト。
そんなんじゃ、母は動かせません(笑)。

それがわかっているので、「遊びなどに使う(買い食い)」という
ストレートで万人が納得できる理由をもってきた。
いいね。

ゆえに、母はすぐにOK。
ですが、ここですぐにOKを出すわけでなく、
「母はこれでいいと思います。
でも、お父さんと相談します。
返事は明日」と、返答。

お父さんと相談する、という姿勢を見せることで、
「父と母が一緒になって、君のことを考えてます」
というメッセージを送ることになるから。

それに、今後のもめ事を回避するため、
父と母の意見を揃えておく必要もあるから。

文書を提出し、
父と母の意見調整を経て、
ようやく おこづかいをもらえることになりました(笑)。
よかったね。

ムスコよ
使い道については、詮索しません。
痛い思いも経験の内。自分で学んでください。

--- おまけ ---

「ビジネスとは、人の心を動かし サインをもらうことだ」
の 出どころは…

人に動いてもらうための練習_e0201060_19363174.jpg
隣国のドラマからです(爆)。
『相続者たち』ね。

「人の心を動かしサインをもらう」なんて言うと
いやらしく聞こえるけど、
「相手の理解と納得を引き出すために必要な」(*1)話し方を知っていると、
日常生活が楽になる。

よく「うちの旦那は(子どもは)、わたしの言うことは聞いてくれない」ってぼやく人がいるけれど、
それは話し方が適切でないから。

相手の理解と納得を引き出す話し方を、習う機会は少ない。
よって家庭での練習が必要だと、わたしは思うとでした。


--- 引用文献 ---
* 1

論理的に考える力を引き出す―親子でできるコミュニケーション・スキルのトレーニング

三森 ゆりか/一声社

undefined




by e-sakamichi | 2016-04-01 06:00 | 子ども | Comments(0)

Web 内覧会、家事効率化、生き物、石ころ、お茶、本。大1男子&高1双子女子の母。


by sakamichi