三年任期、終了しました
2016年 03月 26日
p 263 より
「ノア・ナディア・イーサンは、
自分以外の人のなかにやさしさをみつけて、
自分のなかで どう そのやさしさを さがしたらいいのか、わかるようになってきました。
優雅とは何か、みたことがなければわからないでしょう。
悪いものしかみたことがなければ、よいものだとわからないでしょう?」
やさしさとは何かというのも、みたことがなければわからない。
人の中のやさしさをみつけて、
自分の中のやさしさも探せた 三年間でした。
大変じゃないとは 言わないけれど、
役得のほうがはるかに大きかった役員仕事。
全てのみなさまに、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
--- おまけ ---
あいさつ文、全文なり。謝辞は省略。
「今日は 心理学者アドラーさんの言葉からお話したいと思います。
心理学者のアドラーさんは、「人間の悩みはすべて 対人関係の悩み」だと、いいました。
悩みのすべてが人間関係なんですってよ。
まぁ、大変。
では、子どもと親をとりまく人間関係ってどんなんでしょうね。
わたしは、人間関係には 3 つある、と考えました。
一つ目は、横の関係。
二つ目は、たての関係。
三つ目は、ななめの関係。
一つ目の横の関係とは、
同じ学年の子との関係のことです。
学校でも、近所でも、同じ環境ですごす相手、になりますね。
同じ環境、だからこそ、少しの違いがとても気になります。
例えるなら、どんぐりの背比べ。
少しの違いが気になって、そこから比べることが始まります。
「あいつの方がテストの点数がいい」
「あの子の方が友達が多い」
「どうして私はあの子みたいに運動ができないんだろう」
親もついつい同じ年のよその子と比べてあせったりしますねぇ。
人と比べるとね、そこから生まれるのは嫉妬・ひがみ・自己否定。
比べることは不幸のはじまりなのです。
横の関係は、比べることにつながりやすい。
人間関係の二つ目は、たての関係。
親と子の関係、兄弟の関係がこれになります。
親は子どもによくあってほしいという思いから、ついつい厳しいことを言ってしまいますね。
「あぁしなさい、こうしなさい」
「あれはだめ、これはだめ」
「あんたは一体何やってんの」って。
だからね、たての関係も、あんがいしんどいんです。
横と たての関係だけだったらね、
人間関係は しんどい。
じゃぁ、三つ目の ななめの関係はどうなんでしょう。
ななめの関係というのは、
よその子に気をかける、お兄ちゃんお姉ちゃんが よその下の子のお世話をする、という関係です。
自分の子どもにはつい厳しくなってしまうわたしも、よその子には優しくできちゃうんですね。
自分の妹弟には厳しいお兄ちゃんお姉ちゃんも、よその子には優しくできちゃうんですね。
ななめの関係は、人の優しさが発現しやすい関係のようです。
そして、「あら、わたしこんなに優しい一面を持っているんだ」って
自分の優しさにも気がつくこともでけるとです。
そして、「ありがとう」なんて言われると、「わたしも人の役に立てるんだなぁ」、と貢献感を持つこともできるとです。
この貢献感というのが、実はとても大事でね。
最初に「人間の悩みはすべて対人関係だぁ」って言い切ったアドラーさんもね、
この貢献感、つまり人の役にたっているという感じがあればね、
自分のことが好きになれると
おっしゃっています。
ななめの関係って、
人の優しさが現れやすくって、
自分の優しさにも気づけて、
人の役にたっているという感じももてて、
自分のことも
人のことも好きになれる関係なんですね。
あら、素敵。
で、この
よその子を気にかける、子どもがよその下の子のお世話をする、
というななめの関係は、
子ども会および育成会の活動そのものなんです。ね。
子どもも、大人も、
子ども会活動を通して
人の優しさ、自分の優しさにたくさん気がつけると思います。
楽しみにしていてくださいね。
御来賓の先輩方、
たくさんの優しさを見せてくださってありがとうございました。」
男女共同参画(だけじゃないけど)でも話題になってる「メンター」ってやつがまさに、斜めの関係ですよね!先輩なんだけど直属の上司じゃない人で、アドバイスしてもらったり、相談できたりする人のこと。。。受ける側は「メンティー」。
ななめの関係というのは
子供会用語(笑)です。
そこに着地させるために、長い前文を立ち上げた感じ(笑、再)
メンター、なるほど、これもななめの関係ですね!!!
クエストもののお話(使命が主題としてあり、その使命を達成する過程で仲間と出会いせ成長していく物語)でもね、メンターは必須で。
人が成長するときに必要なのは、
リターンを求めないで、ただ優しく見守り育んでくれる人、なのかにゃあ。なーんてね。
そうそう、あれから100分で名著の録画を夫に見せたらすぐにはまり、本買ってきました(笑)
アドラーさん、早速でした(笑)
優しさの発現というくだりは、アドラーさんの言うところの「共同体感覚」なのかなぁ、なんても思ったりしました。ぐふ。
アドラーさんの一番好きなところは、
「重要なのは これまでどうだったのかということではなく、これからどうするかだ」というとこでした。アダルトチルドレンと対極の考え方。
アダルトチルドレン(自分の生きづらさを生い立ちのせいにすること)は出口がない、
でもアドラーの目的論は出口がある。
つまり、人は成長しうる存在なのでしゅ。あぁ、アドラーさん、ナイスです(笑)
ゆえに、アドラーさんの教育論もナイスでふ。
旦那さんの反応、気になります。ぐふふ。