聴く - 1 / 聴いてもらうことの難しさ

本当にしょぼーんとしているとき、
人にきいてもらうと楽になるんだけどね、
それは、否定もアドバイスもなく最後まで聴いてもらったとき限定なの。
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たいていはさ、「こんなことがあってね……」と話しだすと、

①「そうゆうことってあるよね」って一般化されたり、
②「私もあったわ」って、こっちの話がまだ終わってないのに話をされたり、
③「そんなことないよ」って否定されたり、
④「じゃぁ、こうしたら」というアドバイスをされたり、

……ただ聴いてもらうことは、なかなかに難しく、
かえって不満が残ったりしたとです。

ゆえに、信頼できる「聴いてくれる人」という存在は、貴重でありがたいのでした。

では、この「聴いてくれる人」の姿勢って
どんなものでしょうねぇ。
紐解いてみますと、

①「そうか、そうか」と丸ごと受け止めてくれる。どんなに醜い感情であっても否定せず。
② かといって、「そうだよね。相手がおかしいよ」なんて、あおったりもしない。
③「そうだったのね」と過去形にしてくれるので、もう済んだことと思わせてくれる。

というのが、いい聴き方をしてくれる人の姿勢だなぁと、思ったりしたとでした。

この「ただ聴いてもらう」という体験を重ねるとね、
相手を選ばずに話して不満が増すよりも、

①聴いてくれる人に話して 楽になるか、
②その人に聴いてもらってるつもりで、自分の中で自分に話すか、
ができるようになったとです。

相手を選ばずに話して不満が増すよりも、
そのほうが自分の心を早く鎮めることができる、
ということも知ったとでした。

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悩みを聴く技術―ディープ・リスニング入門

ジェローム リス/春秋社

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「ダメージを与える 12 の 聴き方」より。
こういう聴き方をよくやってしまうけど、
ワナにはまらないようにね、ダメですよという話。

①早すぎるアドバイス:「こうしたらいいんじゃないかな」

②自分の話をする:「私にも同じことがあったわ。私の場合は…」

③中断・さえぎり:「それって、こういうことでしょ」

④見当違いの共感:「あなたがどう感じてるかわかるわ。私も同じ体験があるから」

⑤解釈:「あなたは○○してるのね」

⑥重要性の否定:「考えすぎよ。もっとポジティブに」

⑦停滞:「ずっと同じこと言ってる気がするんだけど」

⑧たえまない否定:「それはどうみても あなたがおかしいよ」

⑨お説教:「それはわがままだよ」

⑩中傷:「普通の人はそんなふうには考えない。おかしいんじゃない」


⑪皮肉:「世捨て人にでもなればいいんじゃない」


⑫その他:感情への怖れ(こんなに泣くなんて、この人はおかしいんじゃないか。ちょっと怖い)


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あぁ、思い当たるところ ありありですな。
特に子どもに対しては、①早すぎるアドバイス、⑨お説教 してるね。自省。

「まず大切なのは、話し手が自分の内面の考えを怖れなく表に出せる「安全な場所」をつくってあげることです。」
よって、否定せずにきく。
それが、聴くということ。



Commented at 2016-02-09 17:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by e-sakamichi at 2016-02-09 22:31
鍵コメさん

お役目お疲れ様です!
話すだけでその先が必要なかった、ということに、話を聴いてもらうことの力を感じました。
そして、そういう聴き方をしていた貴女、素敵♥

義母さまも、素敵です!
義母さまに、聴く姿勢についておうかがいしてみたい♥
by e-sakamichi | 2016-02-09 12:39 | 本 & ひとりごと | Comments(2)

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