「空」は「空」のままで

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バドミントンのお話です。

今やってるのは、
バド初心者の方ばかりで、
おしゃべり半分の ゆるゆるバドなんですがね。

そんな中で
プッシュが やたらとうまい人がいるのです。
その方、プッシュは絶対にミスしないの。

(プッシュ:ネット際に上がった甘い球を バシッと打ち込むこと)

私はね、プッシュを よくミスする。

で、そのミスする過程を紐解いていみたらね、
羽根が ネット際に ふわりと上がった段階で
「あ、甘い球だ! ラッキー!」
って 思っていたの。

甘い球じゃなければ、
何にも考えないで 体が勝手に動く。
「空」が「空」のままで過ぎていく。
ゆえに、ミスは少ない。

なのに、甘い球となったら
ラッキーという思いが入り込んできた。
「色」が入り込んだね。
ゆえに、手元がおろそかになり ミスをしてた。

とほほ。

で、そのプッシュを絶対にミスしない人に
何かスポーツをやっていたかを問うたら、

スポーツは やったことはなく
吹奏楽部だったとのこと。

ほほう。

で、考えてみた。
楽器を演奏するというということを。

楽器の演奏って、ただただひたすらに練習をする。
練習の初めのときは、
音の流れはもちろん 速さや強弱も
譜面を 逐一確認しながら練習するじゃんね。

「空」を「色」にする段階。

で、練習を重ねていくうちに
指が勝手に動いてくる。

「空」が「空」のままで過ぎゆく段階。

だけど、
「ここは間違いやすいから慎重に」なんて
意識すると 間違う。

「空」に「色」がついちゃうの。

それを乗り越えて、ただただ練習を重ねると
また「空」が「空」のまま過ぎゆき
間違えずに 演奏することができる。

あぁ、
プッシュでミスしない吹奏楽部の彼女は、
「色」が入ると 間違うことを、
「空」は「空」のままで過ぎゆかせていくことを
体得しているんだなぁ…

だから、甘い球があがっても
やった!なんて「色」が入らなくて、
ミスをしないんだなぁ…

と思った次第。

楽器を演奏するということも、また、
「空」は「空」のままで過ぎゆく、
つまり
無心の域まで達する道なのだと
思ったのでしゅ。

お話、続きます。










by e-sakamichi | 2015-10-04 11:00 | 本 & ひとりごと | Comments(0)

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