カンジョウ - 5 / 勘定をしないお稽古

--- 前回のお話 ---

人を責めるという行動も、
怒るという感情も、

その裏には
自分への評価についての損得勘定が
あったのです。

感情は 勘定であったのでしゅ。

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お茶のお稽古では、
私の中で 裏テーマがありましてね(笑)。

それは、評価を気にしない
というテーマ。

先生に、間違いを指摘されたときに、
自分の評価を気にする、
つまり 自分をよく見せようとすると、
言い訳が出てきたり、
慌てたりしますからね。

指摘されたときは、「はい」と一言。

自分をよく見せようと勘定することもなく、
感情を波立たせることもなく、
ただ「はい」と答え、
指摘された内容を 直す。

ただ、それだけ。

ただ それだけのことなんですがね、
慣れるまでは 難しいのでしゅ。

この前も同じとこ間違ったよ、なんて
あれやこれやと 浮かんでくるのでしゅ。

だからね、これもお稽古。

勘定をしないお稽古、だと思って、
お茶の時間は 過ごしています。

この「勘定をしないお稽古」をするようになって、
お茶の時間以外でも
言い訳をしない、慌てない、
という姿勢を 保てることが多くなったような
気がします。

自分の評価に対する損得勘定が減るとね、
問題が起きても、
冷静になれる場面が増えたのでしゅ。

勘定からおこる感情がないと、
対処に 注力できる、
ということに 気がついたとでしゅ。

いつもではないけどね(笑)。
そういう時間が増えていけばいいの。

一個一個…。ね、私。

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以上、「カンジョウ」のお話
オシマーイ。

おつきあいくださり、
ありがとうございました。

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怒らない 禅の作法

枡野 俊明/河出書房新社

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「何か新しい能力や技術を
取得しようと思ったとき、
初めから完璧にできる人は
一人もいません。

しかし、一歩ずつ進んでいけば、
必ず その能力や技術は向上するものです。」


「行動が変わらなければ 変化は起こせません。

逆に言えば、どんな小さなことでもいいから、
行動さえ変えれば、
いつでも誰でも 変わることができます。
(中略)

毎日の小さな変化は、
あなたを確実に変えていきます。」

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怒らないことにも、練習が必要。
練習が積み重なって、習慣になる。

習慣になるには時間がかかるけど、
時間は、自分を裏切らない。

だから、目の前のことを一個一個、

先を見すぎず、後を振りかえらず、
ただ 目の前のことを一個一個。

ね、私。








by e-sakamichi | 2015-07-06 12:00 | 本 & ひとりごと | Comments(0)

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