宝山寺 の 般若窟 / 追記あり

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奈良県 生駒市 の宝山寺

毎年 初詣に行くところですが、

今年は 違う視点で
気になるところが。


以下、マニアックにて
お好きな人だけ(笑)。
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般若窟。

役行者が
ここに 梵本の般若経を納めたとの
伝えより、
この岩屋を 般若窟と いうそうです。

弥勒菩薩像 (1681 年、院達作)が
祀られています。

(参考文献:生駒聖天パンフレット)

この 岩屋がね、気になるわけよ(笑)。

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アップ。

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別のところ、アップ。

これは・・・
溶岩が固まったものでは ありませんか?

柱状節理みたいな 筋がありますよ。

立ち入り禁止だったので、
寄れるところまで行って
双眼鏡で 確認。

うん、そうだよ!(独り言、笑)。

パンフレットを見ると

「般若窟:
中生代、古瀬内火山に属する一火山の
噴火口類といわれる」

って書いてあった!おぉぉお!

ところがね、

パンフレットに書かれた
「古瀬内火山」という言葉を検索すると、

宝山寺を説明する文章しかヒットせず、
地学的な文章が 全くヒットしないさ。

怪しい、怪しすぎる(笑)。

調べました。
(こういうローカルネタは ネットは便利^^;
でも 不確かな情報もあるので
精査必要)

「宝山寺安山岩(中新統)

生駒山周辺には
領家深成岩類を貫いて
中新世の 宝山寺安山岩
(角閃石 両輝石 含有 無斑晶質 安山岩)が
貫入している。

この安山岩は 火道の侵入によって露出した
岩頚である。

この岩脈は、東大阪市石切北東部にも分布するほか、
信貴山にも分布し、

瀬戸内火山岩類に属する 二上層群に関連する
火山活動によって 生じたと推定される。」

との 記載アリ。
(参考文献:地質調査総合センターの報告書
https://www.gsj.jp/data/50KGM/PDF/GSJ_MAP_G050_11051_2001_D.pdf

私が理解できたのは

「安山岩です。
貫入によって できました。
できたのは 中新世のころです。
他のところは 領家帯の深成岩類です。」

って とこまで(笑)。

で、話は まだまだ続くのです。

--- memo ---
生駒山・信貴山近辺の地質学的見所
http://mtlwebmusesub.web.fc2.com/gr050221-23.htm

宝山寺山の地質
https://www.gsj.jp/data/50KGM/PDF/GSJ_MAP_G050_11051_2001_D.pdf

< 2015.01.11 追記>

割れ目が 柱状節理というのは
ビンゴ でした^^。

「この岩石は 古代から
聖地としてあがめられ、
生駒山麓の生駒神社の
ご神体でもあります。

(中略)

この岩石の安山岩は、
約 1500 万年前の
瀬戸内火山帯の 火山活動によって
生駒山地の花こう岩を
貫いて噴出したものです。

瀬戸内火山帯の安山岩は
普通の安山岩とは 少し異なり
マグネシウムが 異常に多い
不思議な安山岩 でもあります。」

とのこと。

---
参考文献
自然環境研究オフィス、2011、「関西地学の旅 ⑧ 巨石めぐり」




by e-sakamichi | 2015-01-05 19:00 | 生き物 | Comments(0)

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