サンリツ服部美術館 『箱は語る』

語ります。長くなります。
お茶人、歴史人 読んで~。
---
サンリツ服部美術館、ここはいい!

展示数は決して多くない。
多くないがゆえに じっくり見ることができ、内容を消化できる。

しかも人が少ない(笑)から、
四方八方から 眺められる。
ルノアール、シャガール、国宝のお茶碗を、だよ!!!

父子が先に退場したあと、一人 上から下から(笑)お茶碗眺めてたら
学芸員さんに声をかけられる。
えっ 近づきすぎました?鼻息でガラス曇ってました?と思ったら
「熱心に見てるから
どうやって展示会を知ったか?どこから来られたか?」とのことでした(笑)。

学芸員さん曰く、『箱』の展示は 初の試みとのこと。
また 「不二山」の展示も 一年中ではないと。
この展示は 12月9日(日)まで。

以下、詳細。
---
サンリツ服部美術館 『箱は語る』_e0201060_18314611.jpg
『箱は語る』

普段は見ることのできない、茶道具の『箱』にスポットをあてた展示会。
箱には銘の由来や、以前の持ち主が書いてあり
ロマンを感じる(萌)。

メインのお品は
・国宝 本阿弥光悦作「不二山」
・長次郎作「黒楽茶碗 銘 雁取」
・「唐物茄子茶入 銘 紹鷗茄子」

まずは、茶入「紹鷗茄子」、大名物。
武野紹鴎→弟子→鍋島→姫路松平。
箱書きに送付状、箱また箱(笑)。最後の箱は 50×60×40ぐらい!


長次郎作「黒楽茶碗 雁取」
最後の持ち主は 井上馨。
箱は7重にもおよび、7重目は薬師寺の古材!
お茶碗は、内側の釉が剥がれていた。
大事にされつつも たくさん使われている証。
そこにまたロマンを感じる~。

最後は 国宝 本阿弥光悦作「不二山」。
箱は 共箱!
お茶碗のほうは、もうね どこからどう見ても(惚)。
この近さで見れるなんて(感涙)。
---
他にもあったけど、この3つで 頭もココロも飽和。
いいものをジックリ見れて 大満足。
帰路は パパと二人で ずーーーっと この話(笑)。

で、思い出したのが、
2002年10月に 福岡市博物館で見た
「黒田家 その歴史と名宝展」。
多分 築城 400 周年にあわせて開催された展示。
一つ一つでさえすごいのに 展示量が多すぎて追いきれなかった。
大名物の茶入があったのに、名前が思い出せない。
かろうじて覚えてるのが、「太刀一文字」、かぶと(あの反ってるやつね)
「大坂の陣図屏風」「関が原の恩賞の手紙」

またあったら見たいけど、多分無理。
だって 400周年のだから。

この10年ぐらい 築城400周年イベントが あちこちであった。
関が原が1600年、その後に築城したお城のね。
もう 400周年イベントも終わりかな・・・。

なんてことも 二人で延々話してました(笑)
一緒に見ると 後々まで楽しめる。これからも色々みたい。
Commented by tata at 2012-11-27 13:01 x
へぇ~、いいねいいね。
お茶をやってる母を連れて見に行ってみたいです。
いつもよい情報をありがとう!

学芸員さんに呼び止められるなんてさすがsakamichiさん。
どんな格好で見てたんだろう(笑)
想像しちゃった♪
Commented by e-sakamichi at 2012-11-29 15:44
[ tata さん ]
うん~、いいよいいよ。
幕末(多分)のお茶会の様子を再現してるコーナーもあり。
こじんまりとしてる分 じっくり見れてよかったですぅ。

どんな格好(笑)って
膝をついて 下から眺める、それを4方向からやっておりました(爆)
by e-sakamichi | 2012-11-26 17:52 | 日常 | Comments(2)

Web 内覧会、家事効率化、生き物、石ころ、お茶、本。大1男子&高1双子女子の母。


by sakamichi