備前

ヤキモノと思い出シリーズ。
いよいよ備前。長くなります。

備前焼 (NHK美の壺)

日本放送出版協会

まずは予習。この本いいね、さすが美の壺。
備前というヤキモノは 釉薬がかかってない。
模様は、土と火によってできる。
よって 一つとして同じものはない。
そこらへんを 見ていただけると 楽しいかと。
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陶板。かなり大きい。
備前の陶板というのは、魯山人の影響だそうな。
一枚の中で見所がたくさんあって おもしろい。
じぃやん父選。
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「ぼた餅」に「火襷」。
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土の粒感と ちょい「玉だれ」もまた素敵。
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ぐい飲み?小さな湯のみ?伊勢崎 卓作。
じぃやん選。

備前に行ったら 必ず誰もが入る 伊勢崎家。
お家のたたずまいがよい。
上の「美の壺」も ほとんどが 伊勢崎家の写真。

そこで じぃやんが選んだのがコレ、伊勢崎 卓さんの。
小さな器に 変化がたくさんあって 見ごたえアリ。
これは 本当によいモノ。
伊勢崎満さんの長男だし、コレ これから値があがるよ(笑)
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これも同じく。でも 上の二つのほうが 面白い。
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これは また面白い ぐい飲み。
胴や口は柔らかい曲線なのに、下のほうが ぐいっと切ってある。対比が面白い。
土の固さ というか 粘り、そして力を 感じる。
乗松俊行作、箱入り。じぃやん実家より。

こうやって 同じようなのを見ていくと、ちょっと わかる・・・かな?!(自分へ)。
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急須。尾関陶淵、多分 岡部亨憲作。
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片口。森宝山窯。
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金重利陶苑、作風があわないと 安くなってたもの。
今見ると 安くなった理由もわかる(変化に乏しい)。形は使いやすい。
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箱入り以外、2002.05 備前にて。
じぃやん父母と一緒に。
その秋に 父が他界したので、上の陶板は 父選の最後のもの。

じぃやん父、義父というよりも 人生の先輩として尊敬してた。
別居中(不仲じゃなくて 仕事で)、
ワタシのほうが 近かったので 一人でよく行ってた。
ワイン飲みながら、仕事の話とか 人生訓とか(笑)
たくさん たくさんお話しました。

落ち着いてて 博識で 懐が深く 潔い。
なんというか 雑誌「サライ」みたいな方(あーボキャ貧)。

たまに ゴニャゴニャしてるとき、
お父さんだったら 何と言うか 考えてみる。

答えは、「ほっとけ」。絶対にそう言う(笑)。
そんなしてると、不思議と吹っ切れたりする。
by e-sakamichi | 2012-08-07 11:07 | 家 |- 庭 & 器 & モノ | Comments(0)

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