この夏最高のスペクタクル超大作!
2017年 08月 30日
「最初は一人だった。
永い眠りから覚めた彼女は、たった一人、雨の日も風の日も働いた。
帝国の繁栄を夢見て。
やがて、一族が増え、国は栄え、彼女は「偉大なる母」となった。
彼女の帝国は日増しに大きくなり、大きくなったがゆえに争いも絶えなくなった。
3 万の敵に 数十人で立ち向かうこともあった。
傷だらけになり、仲間を失い、それでも敵に立ち向かい続けることが、彼女の帝国の使命だった。
そうやって彼女の帝国は大きくなった。
しかし、永遠に続くと思われた彼女の帝国にも、影が差し始める……。果たして帝国の運命やいかに!」
この夏最高の、スペクタクル超大作!
この感動をぜひ!
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……えっと、なんの話かと申しますと……
スズメバチの話です(笑)
先日、アシナガバチの巣を分解したときのこと。
無知ゆえのもったいないことが多々ありました。
また次の機会のために、アシナガバチの勉強をしておこう、と思い図書館で本を検索。
そのときに、なぜかアシナガバチではなく、「スズメバチ」で検索してそのまま予約してしまった、おばかちゃんな私。
だけど、おかげで、この本にであえました。
松浦さんの名文もあってか、スズメバチにすっかり魅了されました。
一人一人の役割があって、その役割の中での物語があり、巣全体としての物語もあり。
なかでも、オオスズメバチがほかのスズメバチやミツバチを襲うくだりは、まるで戦闘映画のワンシーンのよう。
オオスズメバチの一生は物語になる!映画にもできちゃうよ、と一人興奮。
家人にその興奮を伝えるも、失笑とともに一蹴されたのでした。
だけど、家人よ、見よ。
オオスズメバチの物語を、百田さんが書いておるではないか!
ほれほれ、やっぱりオオスズメバチの一生は物語になるんだよ(笑)。
『永遠のゼロ』『海賊とよばれた男』などの数々のベストセラーを生みだした百田さんが書いた、スズメバチが主人公の小説。
ハンター「マリア」の眼を通して、オオスズメバチの生態と、それを取り巻く生き物の世界を、臨場感をもって描き出しています。
クライマックスは、キイロスズメバチの巣を襲う戦闘シーン。やっぱりそこだよねー(笑)
生き物好きの人にも、そうでない人にもおすすめの一冊。
Commented
at 2017-08-30 14:20
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
e-sakamichi at 2017-08-30 20:22
鍵コメ先生
スズメバチ、はい、おもしろかったです!!
一年という短い中での盛衰に、驚きと感心をもって読み進みました。
フィールドでお目にかかるのはごめんこうむりたいですが(笑)お目にかかっても敬愛をもって接したいと思いました。
>スズメバチ調査
わー、すごい!!
チャイロスズメバチ、はい、本で読んだところです。驚きをもって。
北方系種なんですね。メモメモ。
暖かい地方に住む種の北限が上昇するのは理解できるのですが、北方系種が南下することに驚きました。
スズメバチ、はい、おもしろかったです!!
一年という短い中での盛衰に、驚きと感心をもって読み進みました。
フィールドでお目にかかるのはごめんこうむりたいですが(笑)お目にかかっても敬愛をもって接したいと思いました。
>スズメバチ調査
わー、すごい!!
チャイロスズメバチ、はい、本で読んだところです。驚きをもって。
北方系種なんですね。メモメモ。
暖かい地方に住む種の北限が上昇するのは理解できるのですが、北方系種が南下することに驚きました。
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by e-sakamichi
| 2017-08-30 02:00
| 生き物
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Comments(2)