『石の来歴』- 6 / やられた!

ムスコの読書感想文の指導中に、気がついたこと。

それは、夏目漱石の解説本の作者が、わたしが読書感想文に選んだ『石の来歴』と同じ作者だったということ。


この夏目漱石の解説本は、YA向けに書かれた本だけに、非常にくだけています。
くだけているだけに、普通の解説本にはないような着眼点でもって、漱石の作品自体を、漱石ワールドを楽しむことを教えてくれた本でした。

この本を読んでいると、読後の感想をこの方と話し合ってるような気さえして。
そういう点でも好きな本でした。

で、この解説本を読んだときは、奥泉光さんはミステリー作家だと思っていたんです。実際そうなんですけどね。

『石の来歴』の読書感想文を書くにあたって、その本に添付されていた作者紹介にも目を通したのですが、そこにはミステリーを匂わせるタイトルもなかったので、この漱石解説本と『石の来歴』とは全く結びつかず。

それが、ムスコの読書感想文用に借りて、あらためて読もうとして気がついた次第。

この漱石解説本で奥泉さんの考えを知ると、『石の来歴』も読み方が変わるのですぅ~。

もう、完全に奥泉さんにしてやられた感じがいっぱいですー。
くやしい!(笑)

さて、『石の来歴』の読み方が、この漱石解説本によってどう変わるのか……

続きます。

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by e-sakamichi | 2017-08-16 12:00 | 本 & ひとりごと | Comments(0)

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