3 月の英語名の由来からわかったことは…

早くも 3 月。
月日が流れるのが早いですねぇ。

さて、今日のお話は、3 月の英語名の由来のお話。

英語の月の名前は、古代ローマ時代につくられた暦をもとにしているそうで(* 1)。

その古代ローマ時代の暦では、一年は 10 ヶ月。
春の月から始まります。
春の月、いまの 3 月から暦が始まるのは、農業が始まる月だからとさ。

よって 3 月 は、農業の神 Mars から Martius と名付けられ、これが英語の March になったとのこと。

で、この農業の神 Mars は、戦争の神でもあるのです。

農業の神でありながら、戦争の神でもある。
その理由は、農耕により得られる作物を目当てに領地争いが起こったから。

だから、農業の神と戦争の神が一緒なの。

「意外に思うかもしれないけど、ヒトが戦争をするようになったのは、農耕を始めてからだと考えられる。」(* 2)

以下要約

「狩猟を主としていたころは、
狩猟によって得られたものは腐敗するため貯蓄ができない。
奴隷を狩りにやっても逃げてしまうから、奴隷にする必要性もない。

しかし、農耕が主となると、食料の貯蓄ができる。
ゆえに、自分のところが不作ならよそを襲う、という発想が生まれる。
そして、奴隷として労働力を確保しよう、という発想も生まれる。

ゆえに、領地争いや植民地化という戦争が始まった。」

というのです。
へ~~。

農耕と戦争はセット。
それが、3 月の名前の由来となった神にも表されていたんだと、納得した次第。

3 月の英語名の由来からわかったことは…_e0201060_20332835.jpg
(画像はコチラより →


--- 参考文献 ---
* 1

毎日子ども新聞 2017.01.06「学びや」「12 か月 の名前の由来」

* 2

オトコとオンナの生物学 (PHP文庫)

池田 清彦/PHP研究所

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この本は、生き物の本として読んでいました。
その中で「p 69 狩猟採取民は戦争をしない」という話が。

その後に読んだ新聞で、「Marsは農業と戦争の神」という一文を見て、なるほど農業と戦争はセットなんだと腑に落ちた次第。

こういうふうに、別々で読んでいたものがつながると、とても楽しい^^。


by e-sakamichi | 2017-03-01 06:00 | 本 & ひとりごと | Comments(0)

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