漱石ネタ - 4 / 『こゝろ』

漱石ネタ、こんどは『こゝろ』。

「私」の「先生」に対する近づき方が異常。

だけど、これを恋愛ものとして脳内変換して読むと、
美しい情景が目に浮かんだのでありました。


と思っていたら……

夏目漱石、読んじゃえば? (14歳の世渡り術)

奥泉 光,香日 ゆら/河出書房新社

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この本、再び。

p 163~の要約

「小説に正しい読み方はない。

面白い読み方、つまらない読み方、
豊かな読み方、貧しい読み方という軸はある。

自分が思う面白い方、豊かな方、スリリングな方に向かって読み進めていくことが大切。

やや極端な例でいえば、
『こころ』をボーイズラブの物語として読んでも間違いではない。」

ほらほら!!!
ボーイズラブとして読めるんですよ!!!

わたし一人の妄想じゃなくてよかった(笑)。

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この漱石解説本は、ほんとよかった。

読んだ本について、この人と
「そうそう、そうなのよ!」とか
「ほうほう、そう読みましたか」
と、語り合う気持ちで読めるんです。

新たな視点をくれるけど、
決して押し付けることはしない。
そんな距離感が好きでした。

他のページも読みたかったけど、
本を読んでから読んだ方が楽しいはず。

それに、先入観をもって漱石さんの文章に会うのはいかんじゃろ、自分で感じて考えるのが先じゃろ、と思ったので、
この解説本の他のページを読むのは我慢しました。

他の作品を読んだら、
またこの本でこの方と語り合いたい。

「p 25

読書は人生の役に立つのか、という問いをたてる人がいるけれど、
少なくともいえることは、
人生は読書の役に立つということだ。」

この年だからこそ、
本が楽しく読めるのかもしれません。


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by e-sakamichi | 2016-10-21 06:00 | 本 & ひとりごと | Comments(0)

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