非言語 - 5 / 表情 - 2
2016年 07月 18日
コミュニケーションとは、互いの気持ちや考えを伝え合うこと。
気持ちを表に出さないことには、伝え合うこともできない。
マイナス感情も、内にこもってしまうよりも、表に出してくれた方がまだいい。
というのが前回のお話……なんだけどね、マイナス感情をあんまりストレートに表に出しすぎるのもね(笑)。
じゃあ、どうするか。
これは、表に出さないを努力するよりも、
まずは、マイナス感情がそもそも起こりにくいようにする、心の修練が必要だと思うんです。
「すぐに怒る人といつも心穏やかな人の違いとは、
普段その人がどんな心の状態にあるかの違い」(* 1)
そもそも怒っている人ってどういうことなんでしょう。
それは、「怒っている人は困っている人」(* 2)。
ゆえに、なにを困っているんでしょうね…という自問が、怒らないことへの近道なのだと思うのです。
つまり、モノの見方から変えていかないといけなくなるわけです。
たいてい怒っているときは、自分の期待と相手の行動が離れているとき。
これを「役割期待のずれ」と言います(* 2)。
ゆえに、自分の期待を下げるか(笑)、相手の行動を変えてもらうか。
自分の期待が間違っている可能性も高いし、相手の行動を変えるならどこまで変えれるのか……。
これも、また自問自答が必要です。
ゆえに、怒らない人というのは、「役割期待のずれ」をうまく自分の中で調整できる人だと思うのです。
例えば、探し物ができないムスコに対して、わたしは怒るのをやめました。
なぜならば、「男は視野が狭いから探し物ができない」ということを知ったから。
つまり、自分の期待を下げた、ということ(笑)。
探し物ができないムスコをみると、「きたきた」と、面白がることすらできるようになったのでした。
怒らない人というのは、ただ表面的に怒らないのではなくて、その内部にある思考の結果怒らない人である、というだけなのでした。
だからね、表に出るところだけでも、いろいろ見えちゃうんですよ。恐ろしい!!!
---
そして、怒るにしろ、いろんな怒り方があるということも、また学んでいく必要があると思うのす。
怒った顔をして黙っていたところで、伝わるのは「機嫌が悪そうだ」ということだけで、何で機嫌が悪いかは伝わらない。
そもそも、怒った顔をしていることにさえ気がついてくれないかもしれない。
声をあらげたところで、相手の耳には騒音に聞こえるだけ(自省)。
伝えるのがコミュニケーションなのだから、伝わらないと意味がない。
ゆえに、怒るにしろ、伝わる怒り方がある。
悲しむにしろ、伝わる悲しみ方がある。
ということを、家庭の中で実践していく中で、子どもに体感させる必要があるとでした。
だからね、黙って怒っていたら無視ですよ(笑)。
そんな方法は通りません、という共通認識を作っていくのです。
これはほんとに重要で、わたしの実父が黙って怒るタイプだったので、常に顔色をうかがわなければいけなくてビクビクしていました。わたしもその傾向があるので、自省中だし練習中です。
そしてよい(?)怒り方の修練ですがね、自分のことは冷静には見れませんのでね(笑)、誰かが怒っている様子を第三者の目でみるとよいのですよ。
では、誰かが怒っている様子を第三者の目で見るとは…。
これは、また後にお話しします。
--- まとめ ---
マイナス感情だって、どんどん表に出していい。
だけど、それに振り回される自分が嫌だったら、モノの見方から変えていかなければならない。
そして、怒るにしても、怒り方を学ぶ。
--- 参考文献など ---
* 1
「怒りを上手に流す作法」というのがありましてね。
そのためにはどうするか…というお話がのっています。
* 2
10代の方にはもちろん、いまだ反抗期続行中の妙齢女性(笑)の方にもおすすめ。
ムスメ 2 が描いてくれた、「怒っている顔」。
無言で怒っているときって、確かにこんな表情だ(笑)。
by e-sakamichi
| 2016-07-18 21:06
| 本 & ひとりごと
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