岩は黒いのに 砂が白いのはなぜ? - 2

--- 前回のお話 ---
韓国の牛島は、
岩は黒いのに 砂が白いのはなぜ?

白い砂の由来を大別してみた。
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白い砂の由来を考えてみたけど、
じゃぁ 牛島の砂はなんなのさ、と思っていたら、

ドラマの中で 大ヒントあり!!!

私の人生の春の日 DVD-SET1

カム・ウソン,スヨン,イ・ジュニョク,チャン・シニョン/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

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ヒロインが「ここの砂は何だかすごく変わっているわ」って。
そう、そこそこ。私も気になる、そこ大事(笑)。

そしたらね、おじさまがこう答えるの。
「それは砂じゃない。
国内で唯一 海浜堆積物が紅藻団塊を生成している。
紅藻団塊とは
のりや天草などの紅藻類だけが生成する石灰成分が岩に張りついて…」

うんうん、うんうんって私が聞いてたら、
ヒロインがつまらなそうな顔をしちゃってね
「眠たくなっちゃった。意味不明」というもんで、
話がとぎれた。くっ!

とうことで、「紅藻団塊」で調べるも、
ひっかかってくるのは、牛島の観光案内のページだけ。
学術的なページが一個もひっかかってこない。

学術用語ではないようだと推察して、
ねちっこく調べましたよ。
岩は黒いのに 砂が白いのはなぜ? - 2_e0201060_20341849.jpg
前回の図、再び。
紅藻ということは、この図でいうと「植物 / 石灰藻」のところ。

で、石灰藻について調査整理。
岩は黒いのに 砂が白いのはなぜ? - 2_e0201060_20353151.jpg
石灰藻は、緑藻・褐藻・紅藻に大別される。

ドラマの中で「紅藻」って言ってたからね、
紅藻のサンゴモ目だと推察。
(サンゴって言葉が入ってるけど、あくまでもサンゴ”モ”。
サンゴは動物だけど、サンゴモは植物よ)

紅藻サンゴモ目の海藻は、
細胞の内外に炭酸カルシウムを沈着することにより
石灰化して固くなる典型的な石灰藻。
まるで石と見間違えるように固くなる、とのこと。

で、そのサンゴモ目は、
有節サンゴモと無節サンゴモに大別される。
そのうちの、無節サンゴモに着目。

無節サンゴモは、その生息や形態から 3つに大別。
一つは、海草や海藻の表面に着生してきわめて薄い膜を形成する種。
二つ目は、岩を被覆するように成長し厚くなる、岩上性の種。
三つめは、特定の基質を持たず、海底で生育する自由生活性の種。サンゴモ球といって丸くなるみたい。

で、ドラマのセリフ再び。
「紅藻類だけが生成する石灰成分が岩に張りついて…」

岩に張り付いて、という言葉に着目すると、
無節サンゴモの二つ目
「岩を被覆するように成長し厚くなる、岩上性の種」が怪しい(笑)。

ということで、結論。
岩は黒いのに 砂が白いのはなぜ? - 2_e0201060_20502486.jpg
牛島の白い砂は、
紅藻サンゴモ目の無節サンゴモのうち
岩を被覆するように成長する岩上性の種由来、と推察。

シロウト考察です。誰か教えてください(ほんとに)。

正確に言うと、ドラマでおじさんが言ってたように砂ではないね。
粒が大きいもん。
シェルビーチの貝殻も、でっかいから砂ではないな。(長崎の壱岐の貝殻は、細かくなってるから砂でいいのかも)

なんて呼んだらいいのかな?
海浜構成物??
いや、ドラマのセリフの「海浜堆積物」でいいんだろうな。

ちなみに、
この牛島の砂は 天然記念物に指定されているそうで、お持ち帰りはできないとこのこと。
残念。

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肝心のドラマは、大進展アリ。
続きが気になってしょうがない。
景色も気になるけど、ストーリーに集中しよう(笑)




by e-sakamichi | 2016-01-05 12:00 | 生き物 | Comments(0)

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