聴いて深める- 4 / 本を読む
2015年 07月 28日
--- 前回のお話 ---
相手の発した言葉を
最後まできくことの練習。
練習の一つは、夕飯時のディスカッション。
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相手の発した言葉を最後まできくことが難しいのは、
自分の中の経験や知識がいちいち反応して口を出したがるから。
つまり、自分の中のコメンテーターがウルサイということね。
→ 聴いて深める- 2 / 口を出したがるから
よって、練習のもう一つは、
本を読むこと。
本を読んでる間は、自分の中のコメンテーターがあれやこれやと口を出したとしても流してるでしょ。
自分の中のコメンテーターの言うことにいちいち耳を貸してたら先に進めないからね。
よって、本を読むということは、
自分の中のコメンテーターにいちいち反応しないで流すという練習になるのでしゅ。
自分の中のコメンテーターにいちいち反応しない姿勢ができると、
相手の言葉を 最後まできくことができる。
自分の心を空っぽ(虚)にまではできないとしても、
相手の話をさえぎったり否定したりすることは少なくとも しなくなるのでしゅ。( * 3 )
ね。
--- 参考文献 ---
* 3
「他者に対する態度というのは、
読書量、
つまり活字力と関係があります。
活字を読むというのは
『書いた人の話を聴く』行為です。
読書量が多くなればなるほど
他者の話を落ち着いて聞くことができるので、
まず相手の話を理解し、
その上で自分のコメントをするという
対話ができるようになるのです。
本をきちんと読んでいる人なら、
相手が話し終わる前に
『でも、それは』と言い訳をしたり、
いきなり自分の話をかぶせたりしない。
『むかつく』『うざい』『っていうか』
といった、コミュニケーションを
断ち切るような言葉は
選ばなくなるということなのです。」