小さくて温かい手
2015年 06月 27日
おばあちゃんの訃報が入った日の夕方、
ご飯の支度をしていたら、
急に クラクラ。
パパに夕飯の支度を任せて、
バタンキュー。
畳の部屋で 伏せっていたら、
小さくて温かい手が、
私の背中をトントン、トントン。
小さくて温かい手の 主は、ムスメ 2 。
私に 体をぺたりと寄り添えて、
無言のまま
ずっと ずっと
トントン してくれたのです。
その 無言のトントンで、
母は 心が落ち着きました。
慰めてもらうのに
言葉はいらない、
ただ 寄り添ってくれるだけでいいんだ、
ということを、
その 小さくて温かい手に
教えてもらいましたにょ。
---
おばあちゃんの葬儀の間、
あまり涙を見せなかった 実母が、
お骨を拾うときになって、
あふれたように泣き出しましてね。
肩を震わせ、声をあげて泣いたのです。
そんな母の背中を、
私は 無言で トントン トントン。
ただただ トントン していました
ただ寄り添う、ということが
なかなかに難しかった
私と実母の親子関係。
こんなに 寄り添ったことは
今までに なかったように 思います。
---
近しい人が 悲しんでいるとき、
相手を慰めようとして、
言葉をかけるのだけど、
その言葉ゆえに、
かえって 相手の気持ちを波立たせてしまう。
ゆえに、慰めが必要な相手に対して、
ほんとは 言葉なんて いらないのかも。
むしろ 邪魔なのかも。
ただ、寄り添うだけでいいんだ、
ということを
改めて 思ったのでした。
かわいいかわいい 垂れ目ちゃん。
寄り添ってくれて ありがとう。
---
「優しさ」の定義
寄り添う
ずっと難しい気がします。
言葉はなくても、手から伝わるものは
とても温かい。